40代からはパリジェンヌのように! 素敵に年齢を重ねる生き方のヒント Vol.20 幸せをシェアする習慣

米澤よう子さんの著書『大人パリジェンヌStories おしゃれと恋と日常と』(光文社)より、素敵に年齢を重ねるパリジェンヌから学んだ“生きやすくなるヒント”をピックアップ!
米澤よう子さんの著書『大人パリジェンヌStories おしゃれと恋と日常と』(光文社)より、素敵に年齢を重ねるパリジェンヌから学んだ“生きやすくなるヒント”をピックアップ!
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パリをテーマにした著書累計42万部超えの人気イラストレーター米澤よう子さん。大人になったパリジェンヌたちのビューティーやファッション、ライフスタイルなどをイラストとエッセーでつづった著書『大人パリジェンヌStories おしゃれと恋と日常と』(光文社)より、自分らしくしなやかに年齢を重ねる「大人の女性」の生き方のヒントを紹介する連載、いよいよ最終回!
〜「すずらんの日」の意味を知って、一歩、大人に?〜
転んでも、ドジをしても、間違っても、言葉足らずでも、スカートが強風でめくれても、恥ずかしくない。パリの街では──。
その代わり、大人っぽくない考え方が透けて見えた時に恥ずかしさを覚えるのです。それは5月1日、メーデーの日のことでした。
即席すずらん売り屋台の老若男女は、売る人々がアマチュアゆえに、即席な店構えと不慣れな接客になりがち。そこには気恥ずかしさなど、みじんもナシ。参加することに意義がある!
こうして初めて見る、あふれんばかりのすずらんに魅せられ、お祭りの高揚感に抱かれ、幸せに満ちた一日だったのです。花束の意味を知るまでは……。
「人の幸せを願う」というのが頭の片隅にもなかった自分がとても恥ずかしく、パリの街で、本来とは違う目的の買いものをした自分も恥ずかしく、一生頭から離れないエピソードとなりました。
パリは40代からがしっくりきます。フランス文化も映画も食事も、若い頃には大人な世界すぎて気後れしていましたが、40歳になってようやく「パリ」に追いついたような気がしていました。しかしながらこの一件で、自分以外に考えが及ばない幼さを自覚!
「そのままじゃ大人じゃないわよ」と、先輩マダムに言われてはいないけど、「このままじゃ恥ずかしい!」と感じたことで、一歩、“大人”へと導かれた日だったと、今は断言できます。
一日のはじまりに、大切な人の幸せを願ってみよう!
早速マネしてみたい!パリジェンヌ習慣20
edit: Akiko Eguchi
40代からはパリジェンヌのように! 素敵に年齢を重ねる生き方のヒント
Vol.1 内から美活
Vol.2 ショックの乗り越え方
Vol.3 自己肯定感を上げる方法
Vol.4 大人の友情の築き方
Vol.5シワは年輪
Vol.6 香りを身近に
Vol.7 大切なのは今
Vol.8ひとりランチの楽しみ方
Vol.9 今すぐできるエコ活動
Vol.10 料理はがんばらない
Vol.11「トレードマーク」を持つ
Vol.12バカンスを満喫する方法
Vol.13 情報に踊らされない
Vol.14 大人のごほうび
Vol.15 “老眼鏡”で映えを狙う
Vol.16 パリ流“スムーズな人助け”
Vol.17 おしゃれが悲しみを救う
Vol.18カップルの夜の過ごし方
Vol.19 大人の“放課後”
『大人パリジェンヌStories おしゃれと恋と日常と』(光文社)¥1,650
https://www.amazon.co.jp/dp/433495071X
米澤よう子
グラフィックデザイナーとして広告制作会社に勤務後、1993年イラストレーターとして独立。化粧品パッケージや広告キャンペーン、女性ファッション誌、CM、書籍装画などで活躍。2004年から4年間パリに活動拠点を移し、高級デパート「ボン・マルシェ」での個展開催など、多彩な活動を行う。パリ在住の経験を生かした著書は24冊を数え、商品企画、ブランドとのコラボレーションなど、さらに活動範囲を広げている。近著に『ねことパリジェンヌに学ぶリラックスシックな生き方』(文藝春秋)、『大人パリジェンヌStories おしゃれと恋と日常と』(光文社)などがある。
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