40代からはパリジェンヌのように! 素敵に年齢を重ねる生き方のヒント Vol.5 シワは年輪

米澤よう子さんの著書『大人パリジェンヌStories おしゃれと恋と日常と』(光文社)より、素敵に年齢を重ねるパリジェンヌから学んだ“生きやすくなるヒント”をピックアップ!
米澤よう子さんの著書『大人パリジェンヌStories おしゃれと恋と日常と』(光文社)より、素敵に年齢を重ねるパリジェンヌから学んだ“生きやすくなるヒント”をピックアップ!
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パリをテーマにした著書累計42万部超えの人気イラストレーター米澤よう子さん。大人になったパリジェンヌたちのビューティーやファッション、ライフスタイルなどをイラストとエッセーでつづった著書『大人パリジェンヌStories おしゃれと恋と日常と』(光文社)より、自分らしくしなやかに年齢を重ねる「大人の女性」の生き方のヒントをご紹介!
今からおよそ150年前。19世紀の絵画の革命が「印象派」でした。日本でも人気ですよね。マネから始まり、モネやルノワールらが加わって、ひとつの派とされました。
それまでの絵画は、ていねいな「写実」が主流。それに見慣れていた人々は、粗い筆致が残る印象派の画風には、違和感を覚えたのか、「描き損じか?」「雑だ」「未完成では?」と否定的でした。
「パッと見」をパッと描いたような、速く粗い筆致の一枚、モネの「印象・日の出」画題から、「印象派」と名付けられました。まさか、こんなに人気になるとは!!
時代は少し残酷で、写真技術が向上し、めきめきと台頭し始めた頃、人やシーンの記録の役割も担っていた写実画は、以前ほど重宝されなくなったのかもしれません。
また、時代には必ず「先見の明」の人がいて、その人々から「新しい絵画手法」と注目され、アウトサイダーだった印象派の地位が向上!
ところで印象派と俳優にどんな関わりが?? はい、そうですよね。私は上のイラストで俳優さんの細部を描きましたが、それは資料があってできること。普通は、誰のどこにシワがあってシミがあって……などと記憶しないですよね。人を覚える際、ホクロは個人の「しるし」になりますが、シミシワは違います。
人間の認証は、うすらぼんやり「こんなカンジ」として捉えるもので、機械ほどの精密さはムリ! 印象派はまさに人間の視覚で描いているのです。
フランス俳優さんたちを研究すると、乾燥気候も手伝って、老化は早いかもしれません。しかし、印象で見れば、あなり神経質にならないのかな? と想像します。そして、シワはある日、急には出ませんしね!
「年輪」のように増えていくもの。自然に年をとるって、そういうことなのかもしれません。
にっこり笑って、笑いジワを意識しよう!
早速マネしてみたい!【パリジェンヌ習慣5】
edit: Akiko Eguchi
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『大人パリジェンヌStories おしゃれと恋と日常と』(光文社)¥1,650
米澤よう子
グラフィックデザイナーとして広告制作会社に勤務後、1993年イラストレーターとして独立。化粧品パッケージや広告キャンペーン、女性ファッション誌、CM、書籍装画などで活躍。2004年から4年間パリに活動拠点を移し、高級デパート「ボン・マルシェ」での個展開催など、多彩な活動を行う。パリ在住の経験を生かした著書は24冊を数え、商品企画、ブランドとのコラボレーションなど、さらに活動範囲を広げている。近著に『ねことパリジェンヌに学ぶリラックスシックな生き方』(文藝春秋)、『大人パリジェンヌStories おしゃれと恋と日常と』(光文社)などがある。
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