40代からはパリジェンヌのように! 素敵に年齢を重ねる生き方のヒント Vol.6 香りを身近に

米澤よう子さんの著書『大人パリジェンヌStories おしゃれと恋と日常と』(光文社)より、素敵に年齢を重ねるパリジェンヌから学んだ“生きやすくなるヒント”をピックアップ!
米澤よう子さんの著書『大人パリジェンヌStories おしゃれと恋と日常と』(光文社)より、素敵に年齢を重ねるパリジェンヌから学んだ“生きやすくなるヒント”をピックアップ!
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パリをテーマにした著書累計42万部超えの人気イラストレーター米澤よう子さん。大人になったパリジェンヌたちのビューティーやファッション、ライフスタイルなどをイラストとエッセーでつづった著書『大人パリジェンヌStories おしゃれと恋と日常と』(光文社)より、自分らしくしなやかに年齢を重ねる「大人の女性」の生き方のヒントをご紹介!
〜香りで個性を引き立てるのがパリジェンヌ流〜
ジメジメした日本の、とくに梅雨の季節に気になるのがニオイ。服についた臭いや体臭。消臭や香りのアイテムに頼るときでもありますよね。
対してカラッとした地中海気候にも属するフランスは、言わずと知れた香水大国。私はパリの空港に降り立ったときに匂い立つ「バラの香り」から、「パリに来た!」と実感します。
東京からパリのブランドの通販を利用したときにも同じ出来事が! 商品が到着し箱を開けると、バラの香りが! これはショップ側の意図では?と推測しますが、フランス人にとって、“香り”が時期を問わない日用品であることは間違いありません。
パリに住んでいたときの驚きのひとつは、コスメ売り場の最前面に香水がずら~り並んだ様子。れっきとした主役級。なぜそこまでの地位? との疑問がわき、南フランスにある香水の産地「グラース」へ出向きました。
老舗メゾン「フラゴナール」のショップへ入ると、専門職のマダムから香水の花の原料、成分、配合、香りなどの説明が始まりました。言葉では(言語の壁もあり)ピンとこない……。マダムは基本データをひととおり伝え終えると、その香水をシュッと私にひと吹き。そしてひとこと。
「あとはあなた次第ね」
「…!」。ようやくフランス人の気持ちがわかりました。同じ銘柄でも、その人の体臭と“化学変化”し、微妙に香り方が違う。つまり、100人いれば100通りの香りにもなりうる。その「唯一無二」が、フランス人の好みに合うのでしょう。
そうアタマでは理解しても体臭は気になる……。それでも個性でもある体臭を100%消すだなんてもったいない! 体臭を有効活用し、華やかに「開花」させるのが香水の役割と理解すれば、香りは自分の体に最も身近なものになり、たのもしい相棒となって、日常使いになるわけですね。
香水売り場に行って、香りのテイスティングをしてみよう!
(友人と2人で同じ香りの“化学変化”を比べ合っても楽しい)
早速マネしてみたい!【パリジェンヌ習慣6】
edit: Akiko Eguchi
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『大人パリジェンヌStories おしゃれと恋と日常と』(光文社)¥1,650
米澤よう子
グラフィックデザイナーとして広告制作会社に勤務後、1993年イラストレーターとして独立。化粧品パッケージや広告キャンペーン、女性ファッション誌、CM、書籍装画などで活躍。2004年から4年間パリに活動拠点を移し、高級デパート「ボン・マルシェ」での個展開催など、多彩な活動を行う。パリ在住の経験を生かした著書は24冊を数え、商品企画、ブランドとのコラボレーションなど、さらに活動範囲を広げている。近著に『ねことパリジェンヌに学ぶリラックスシックな生き方』(文藝春秋)、『大人パリジェンヌStories おしゃれと恋と日常と』(光文社)などがある。
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