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仕事をとるか、私をとるか? ワーク・ライフ・ホルモンバランス®を知ろう

かかりつけ医をもち、自分の体を知る

ワーク・ライフ・ホルモンバランスを考えるうえで、大事なのは「婦人科のかかりつけ医をもつこと」だと山田さんは言う。

「医師は初潮がきたら受診してほしいと言っています。子宮、卵管や卵巣の状態、体の状況を教えてもらうことでコントロールできるようになります」

受診の際、病院では生理が重い、量が多いなど心配なことを尋ねるのはもちろん、ブライダルチェックのような感覚で「自分の体にどんなことがおこりうるか診てほしい」と気軽に聞いて問題ない。

かかりつけ医

海外のフェムテック製品の一例には、スマホアプリと連動して経血量や状態がわかる、おりもので妊孕性(にんようせい)を調べられる、母乳の質や量がわかるものまであると聞き驚いた。遅れをとっている日本は変化の途中だが、喜ばしいこともある。

「女性が活躍している国と比べると日本はまだまだ低いのですが、低容量ピルの使用率が上がってきています。かつての”避妊のため”というイメージから変化してきていますね。最近はフェムテック製品が登場し、何を使ったらいいかわからないという人も多いのですが、それを含めてヘルスリテラシーをあげることは大事です。間違った情報もたくさんあるので。忙しい人ほど『仕事をとるか、私をとるか』という状態に陥らないためにも、婦人科の受診や健康診断へ行ってくださいね」

text: Tomoko Komiyama

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Profile

山田奈央子

一般社団法人日本フェムテック協会代表理事。大手下着メーカーで下着の企画・開発を行った後、世界初の下着コンシェルジュとして独立。株式会社シルキースタイルを設立し、女性特有のお悩みに寄り添ったインナー、コスメ、健康雑貨などの商品企画開発を17年間行う。2021年に、医師、経済人、医療ジャーナリスト、キャリアコンサルタントらと共に(一社)日本フェムテック協会を設立。代表理事として女性特有のゆらぎに寄り添うためのウィメンズヘルスリテラシーの重要さを雑誌・TV・企業・行政などで周知する活動をしている。2男の母。日本フェムテック協会はこちら

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