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BTSソロ活動の最後を飾る、V×ミン・ヒジンの儚く美しい世界観

Han Myung-Gu/WireImage

K-POPの枠組みを超え、今や世界的なボーイズグループとして飛躍するBTS。その中でも、美しいビジュアルで人気のテテことV(ヴィ)の初のソロアルバムが9月8日(日本での発売は9月9日)に発売される。 活動10周年を迎えると同時に、メンバーの兵役入隊の時期となり、2022年後半から各自がソロ活動を開始する中、満を持しての登場と言えるだろう。 Vのソロ制作は、自らの強い希望で、今やNewJeans(ニュージーンズ)の統括プロデューサーとして注目を集めるミン・ヒジンに依頼。ボーナストラックを含めて6曲が収められているアルバムは、ミン・ヒジンディレクションの元、すでに2曲のMVが公開されている。美しいVのビジュアルと独自の美意識に貫かれたミン・ヒジンのクリエイティブは、BTSメンバーのソロ活動の中でも異彩を放つ輝きを届けてくれる。

「4次元」や「5歳児」とも評されるVの、実はとてもシックな魅力

BTSといえば、今や世界的な人気を有するダンス&ボーカルグループだ。競争が激しいK-POP界で小さな事務所に所属し、逆境を乗り越えて世界的な成功を手にしたグループであることは、多くの人の知るところだ。彼らの成功は、弱小事務所であったBIG HITを、HYBEという一大企業に押し上げるほどのものだ。

メンバーの年長組となるジン、SUGA、J-HOPE、RMらは、自分たちでトラック制作を始め、楽曲のディレクションも担う中、ジミン、V、ジョングクの年下組の3名は、ビジュアル、パフォーマンスを通じて、BTSの魅力に輝きを生み出す原動力となっている。中でもVは、美しいビジュアルだけでなく、ステージやオフシーンで見せる、ちょっと不思議な言動や自由な行動から、ARMY(アーミー)と呼ばれるファンたちからは「4次元」や「5歳児」と呼ばれる個性を発揮している。

デビュー当時のあどけなさや可愛らしさの残る姿から、すっかり大人になったVには色気も加わって、これまでK-POPに興味を持たなかった人たちにも、インパクトを与える存在となった。

これまでも自作曲を発表しているV

これまでも自作曲を発表しているVだが、その中でも「Winter Bear」は聞いたことがある方も多いだろう。しかし、今回のアルバムに自作曲は含まれていないようだ。すでに公開された2曲のクレジットから、ボーナストラック以外をNewJeansの楽曲制作に携わるチームが担当していることが伺える。

「カル群舞(カルグンム)」と呼ばれる、切れのある一糸乱れぬ群舞と、ラップをベースとした重いビートの楽曲を特徴としてデビューしたBTSも、その後、「花様年華(かようねんか)」というタイトルのアルバムから始まる、等身大の青年たちの苦悩と成長の物語を綴るストーリー展開で一気に注目を集め、日本でも人気を高めていった。アイドルラッパーと揶揄され、苦しい思いも多かったデビュー後しばらくの期間を経て、「花様年華」発表後、音楽的にも広がりを見せ、ラップや激しいダンスをベースとしながらも、多様な音楽要素を取り込んできたBTSだが、その中でも、Vの好んできた音楽は、ソウルやジャズなど、本人の過去の言葉を借りるなら「余裕と癒やし」を感じられるものだった。

BTSのデビューを記念して毎年行われるイベント「BTS FESTA」の2023年コンテンツの一環として、「Le Jazz de V」と題した動画が公開されている。この動画では、独特の響きのよい深みのある声でジャズナンバーを歌うVを楽しむことが出来る。

そんなBTSの中でも、独自の感性を披露するVのソロアルバムの発売を世界中のARMYが期待しながら待っているのだ。

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