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なぜ私たちは着もしない服を買ってしまうのか。その対処法とは?

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私たちは皆、「いつか着るだろう」と思いながら、結局着ない服を持っている。なぜ私たちは着る予定のない服を買い、何年もクローゼットにしまっておくのだろうか? 誰もが日頃からモヤモヤしてしまう、洋服の購入や管理に関する悩みの要因と対処方法の提案について、マリ・クレール インターナショナルのオランダ版デジタル記事よりお届け。

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1. 重要な要素を無視している

「消費者心理研究者であり調査員でもあるKit Yarrowは、Real Simple(米国Dotdash Meredith社が発行するライフスタイル誌)にこう語っている。「典型的なシナリオは次のようなものだ。そのアイテムには特別な何かがあったが、好みに合わないところもあった。でも、セールだったので、客はとにかくそれを買った」

Yarrowによれば、これは彼女が「選択支援認知バイアス(自分の選択は正しかった、と思い込む傾向)」と呼ぶものの典型的な例だという。もっと簡単に言えば、私たちは自分が欲するものと一致しない情報を無視する。例えば、ウールのセーターがとても柔らかく、その肌触りの良さから欲しくなってしまったとする。すると、そのセーターが、自分の体形に合わないという事実は無視されてしまうのだ。特に、その商品がセールになっているのを見るとなおさらだ。

2. 現実ではなく、幻想を買う

私たちがこれほどショッピングを楽しむのは、未来の自分をイメージすることが多いからだという。「買い物は想像力を刺激する。ある商品を買おうと考えるとき、他の人がどう反応するか、それを着たときに自分がどう感じるかなどを想像する。 しかし、問題なのは、買い物をしているとき、私たちはまだ存在しないライフスタイルをイメージしてしまうことだ。身近なところでは、体重を減らして、その一着をすてきに着こなす、あるいは、華やかなパーティーや南の島へ旅行に行くことを思い描く。その豪華クルーズが実現するわけでもなく、思い描いていた体形が現実的でもないことに気づいたときには、もう、その商品を返品できないことが多い」

3. 単に美しすぎる

洋服が値札のついたままクローゼットにしまってあるもうひとつの理由は? 着るには美しすぎると思うからだ。おかしな話だが、Yarrowは知っている。「この現象は損失回避と呼ばれている。幼少期に喪失を経験した人に特に多く見られます」。衣服がダメになることへの恐怖があまりにも大きいのだ。あるいは、その服にふさわしい機会が見つかるまで、その服を取っておくこともある。しかし、そのように装っていても、衣服は何か月、何年もタンスの中でホコリをかぶっていることがある。

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