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感情は人に伝染する? ストレスから身を守る方法

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自分の感情だけでなく、他人の感情も含めて大きなパワーを感じるとき、心の平穏を保つのは難しい。特に敏感な人が陥りがちなこの「感情の伝染」は、時間が経つにつれて、私たちの精神的健康に永続的な影響を及ぼすことさえある。しかし、どうすればそれを取り除くことができるのだろうか? 他人の感情から自分を守る方法について、マリ・クレール インターナショナルのフランス版デジタル記事よりお届け。

私たちは皆、メタ感情、あるいは二次的感情、つまり悲しいことを恥ずかしいと感じたり、怒っていることに罪悪感を感じたりする二重の感情が自分の中に存在することをよく知っている。

これらの感情は、私たち自身が感じ、抱いている感情ではないこともあるが、それでもこの二重の感情の存在が、私たちの感情が揺れる動いてしまう機会を増やしている。これは感情の伝染として知られている。

「これ(感情の伝染)は、ある人が他の人の感情に影響される心理的なプロセスです。例えば会食の場面で、誰かが何かに対して個人的な嫌悪の感情を抱いていたとすれば、グループ全体が食べるのをやめるように、感情は直接コミュニケーションに使われているため、生存に必要な機能でしたが、今日では繊細な人々にとって本当に重荷になることがあります」と、認知・行動療法を専門とする心理学者で心理療法士であり、『Le guide de ta santé mentale』(編:Marabout)の著者であるDelphine Pyは語る。

比較的一般的な感情移入

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しかし、このような感情の汚染はよくあることで、それが過剰になると問題になる。

「親しい人が元気がないのを見て、自分の行動を修正し、その人に集中し直す。共感、同情、憐れみの感情が入り混じった状態です」と専門家は言う。ニュアンス的には問題なさそうだが、感情伝染は共感とは異なり、ある人から別の人への感情や表情の模倣、あるいは表情の “伝播 “を伴う。

私たちの脳には(これは1990年代にヒト以外の霊長類で実証され、その後2010年にヒトでも実証された)「ミラー」ニューロンがあり、ある意味、他人の行動を写真に撮り、それを真似る。友人が悲しんでいれば、ミラーニューロンによって、私たちは無意識のうちに友人の悲しみの表情を真似ることができる。そしてこの身体的な表出が、大脳辺縁系に同じ感情を引き起こす。これは離れた場所でも起きるのです」と、社会心理学の研究者であるChristophe Haagは2019年のSciences et Avenir誌で説明している。

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