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パリに一足早く春を告げるヴァンドーム広場のハイジュエリーコレクション

冬のパリは底冷えする暗い日々が続きましたが、1月末を過ぎると徐々に陽が長くなり、やがて街全体も明るさを取り戻したかのように春めいていきます。そのような時期にパリのヴァンドーム広場を中心にハイジュエリーの展示会が開催されました。

“シジエム サンス”=第六感に訴える カルティエ

会場に並ぶハイジュエリーの数々が第六感に響き渡る

カルティエは、ハイジュエリーに宿る魂、ハイジュエリーが持つ人の心を打つ独自の表現を「シジエム サンス(第六感)」として提示します。自然や動物からインスパイアされ、視覚効果や喚起力を駆使し、想像力を掻き立てるクリエイションの数々が、ヴァンドーム広場の一角にあるリッツ・パリの展示会場にて披露されました。その中でも、センターストーンに35.47カラットのエメラルドを配したシネステジー ネックレスは、会場中心に展示され、ひと際大きな存在感を放ち視線を惹き付けました。

シネステジー ネックレス(プラチナ、エメラルド、ターコイズ、ダイヤモンド)
センターストーンは35.47カラットのコロンビア産エメラルド。ブリリアントカット ダイヤモンドが煌めきを添え、ターコイズビーズが艶やかな流れを演出。ペンダントと房飾りは、付け替えたりブローチとして単独で着けたりすることができる。
ヴィクトリエンヌ ネックレス(ホワイトゴールド、エメラルド、ブラックラッカー、ダイヤモンド)
人間の体の特性を研究し、肌を滑るようにつくられたショルダージュエリー。中央の16.43カラットのコロンビア産エメラルドを中心に、交互にあしらわれたブリリアントカット ダイヤモンドとブラックラッカーが織り成す明と暗のリズムが“波の動き”を表現。
エテラクティス リング(ホワイトゴールド、サファイア、エメラルド、ダイヤモンド)
7.89カラットのスリランカ産サファイアを中心に、その周囲には10個の立方体のエメラルド(合計4.83カラット)で構成される花冠があしらわれている。

水の動きがインスピレーションの源泉「デフェルラント ドゥ ショーメ」コレクション  ショーメ

まるで水の中にいるような世界観に導かれるエントランス

ショーメは、240年以上もの間、自然の美しさを再解釈し、ジュエリーに昇華してきました。水もそのインスピレーションの源泉のひとつ。このコレクションでは、波が崩れる瞬間の形など、水の動きを捉えた新作を発表しています。パリ本店の展示会場に足を一歩踏み入れたときから、まるで水の中にいるような感覚体験ができる映像で会場全体が包まれていました。コレクションの中でもティアラとネックレスは、それぞれ1000時間掛けて制作されたユニークピースで、繊細な水の流線形を優雅に表現しつつ、この上ない気品を纏っています。

ショーメ(ティアラ):噴水のアーカイブ図面からインスパイアされたティアラは、立ち昇る波を魅力的に表現。ダイヤモンドの輝きが岸に押し寄せる水の力や波の泡を想起させる。
ショーメ(ネックレス):水の流動感を見事に表現するネックレス。その中心には、メゾンのシグニチャーであるペアシェイプカットの3.57カラットダイヤモンドが透明感と輝きを放つ。

ジュエリーに春の訪れをまとわせる ピアジェ

ブルーサファイアの繊細な濃淡の移り変わりに魅了される

ピアジェは、人生の明るい側面を探求し、新たな高みへと翔けるための3つのハイジュエリーセットを発表しました。美しく深く幅広い色彩を持つトルマリン、オーロラの光を彷彿とさせるグリーンエメラルド、淡いブルーからミッドナイトの色合いまで夜空の濃淡を表現するサファイア、これら3つのジェムストーンから構成されるハイジュエリーの数々が、ブティックの一角でモデルが実際に着用しながら披露されました。光のニュアンスや色彩のコントラストを間近で堪能することで、春の訪れのような高揚感に包まれました。

ピアジェ(イヤリング):18Kホワイトゴールドとイエローゴールドのイヤリングにはクッションカットのグリーントルマリン(約3.76カラット)が2つセットされている。
ピアジェ(ウォッチ):18Kホワイトゴールドのカフウォッチには、バゲットカットのエメラルドがオーロラの光のように美しいグラデーションを創出している。
ピアジェ(ネックレス):18Kホワイトゴールドネックレスは、スリランカ産のペアシェイプのブルーサファイア(約7.03カラット)を中心に、淡いブルーからミッドナイトの色合いまでを持つ様々なサファイアの濃淡で囲まれている。

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Profile

島田和春

パリ駐在1年半が経過。フレンチシャンソンを奏でるアコーディオンの哀愁に満ちた響きも好きだが、最近は心にしみる昭和の歌謡曲にはまっている。

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