Culture

ジョン・フォード関連の上映会パンフレットや雑誌類。ぼけてしまっているが、左端が今回の上映会のチラシ。パート1の上映作品の写真と短い口上の入った保存版!(撮影・高橋直彦)
7月から10月にかけて、東京・渋谷で現代映画としてのジョン・フォード作品を発見する【what to do】
2022.7.22
知的好奇心あふれる『マリ・クレール』フォロワーのためのインヴィテーション。それが”what to do”。今回はジョン・フォード(1895~1973)。「西部劇特有のマチスモや埃っぽさ、それに愛国趣味も苦手で……」という人にこそ観てほしいレトロスペクティブが7月23日から、東京のシネマヴェーラ渋谷で始まる。題して「二十一世紀のジョン・フォード」。上映作品を選んだのは『ジョン・フォード論』(文藝春秋)を出版したばかりの蓮實重彦さん。公開機会の少ない無声映画なども数多く上映されるが、懐古趣味ではなく、あくまで現代の映画として観客の感性を揺さぶる作品ばかり。この夏だけはヴァカンスなどと言わず、綿密な計画を立て、体調を万全に管理しながら上映館の暗闇に身を投じてほしい。多彩なフォード作品の再発見を通して、「映画を観る」ことに対する新しい地平が開けるはずだ。