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【妹たちへ】Girls, Be Ambitious 女性たちよ、大志を抱け! 石井幹子 

石井幹子さん(照明デザイナー)

どうしたらいいかわからない……。 女性は人生の選択肢が多く、仕事でもプライベートでも迷うことは少なくありません。そんな時、ちょっと先を生きている「姉」たちの言葉から自分らしく生きるヒントを探してみませんか。

石井幹子(照明デザイナー)

私は1965年にフィンランドで働き始めましたが、その当時すでに、フィンランドでは女性の9割が職業を持っていました。

政府には女性閣僚もいましたし、私が関係していたインテリアや照明の分野でも、百貨店の幹部、優秀なバイヤーなど、あらゆる方面で活躍している女性は本当に多かった。

封建的な昔ながらの思想が色濃く残っている日本出身の私にとっては、「こんな世界もあるんだ」という驚きでいっぱいでした。

その後、時代は変わり、日本でも社会が女性の活躍を認めるようになってきました。社会における女性の役割に注目が集まるようになってきた時代だからこそ、皆さんにはいろいろな挑戦をしてほしいと思います。

東京タワー(写真提供:石井幹子デザイン事務所)
東京タワー(写真提供:石井幹子デザイン事務所)

女性が社会に出るということはいろいろと大変なことが多いと思いますが、どんな時でも状況を楽観することも忘れずに。何につけ悲観的に物事を捉える人がいますが、悲観的な考えからは何も生まれませんし、得られません。

そして、いつの時代でも、一番大切なのは、人として、自分でしっかりと独立して生きること。結婚していようが、独身だろうが、シングルマザーであろうが関係ありません。自分の力でしっかりと立って進んでいけば、それが一番いいんです。

「女性たちよ、大志を抱け!」

人生にはいろんな壁がありますが、壁を前にしてへこたれて諦めるのではなく、その壁を乗り越えて前に進みましょう。皆さんならできるはずです。

「こうなりたい」というポジティブなエネルギーを胸に、何事も諦めず、人生の明かりを灯し続けてください。

※本記事は「50代からの生き方のカタチ―妹たちへ―」(関西学院大学ジェネラティビティ研究センター編纂)から抜粋し作成しています。

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Profile

石井幹子(いしい・もとこ)

照明デザイナー。東京藝術大学美術学部卒業後、フィンランド、ドイツの照明設計事務所に勤務。1968年、石井幹子デザイン事務所設立。東京タワー、東京港レインボーブリッジ、白川郷合掌集落などに加え、海外でも多数の功績を残している。2000年に紫綬褒章受章、2019年に文化功労者顕彰、2020年に東京都名誉都民顕彰。

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