×

シャネル、動物モチーフを散りばめたミニマルドレスがキュートなコレクション【2023年春夏オートクチュール】

オートクチュールやパリ、ミラノコレクションの取材を続けているファッションディレクターの萩原輝美さんによる最新コレクションリポート。今回は、1月24日(火) 日本時間 午後10時に発表された「シャネル」2023年春夏 オートクチュール コレクションについて。

2023年春夏オートクチュール コレクションの期間が1月23日からスタートしました。極寒のパリですが、コレクションは春爛漫の軽やかさでいっぱいです。 

「シャネル」のショー会場は、紙でできた巨大な動物のオブジェが並び、まるで遊び心いっぱいのおとぎの国。ブランド創業者のガブリエル・シャネルのアパルトマンに収められている動物のオブジェを、アーティストのグザヴィエ ヴェイヤンが表現しました。まるでシャネルのアパルトマンにいるような楽しい気分に誘われます。 

突然、ライオンや鳥、鹿などの動物のオブジェの中からモデルが飛び出し、ショーはスタートしました。コンパクトな肩の白いツイードジャケットは、ウエストを絞り、オーストリッチのミニスカートと合わせています。

黒の山高帽がまるで村の広場でお祝いのパレードの準備が行われているようなムードを高め、ふくらはぎまでの丈の白いレースアップブーツが若さをアピールします。ツイードジャケットには、金糸による動物やカラフルなフラワーモチーフが刺しゅうされ、華やかさを加えています。

クチュール仕立ての立体的な刺しゅうがさりげなくエレガントです。2023年春夏プレタポルテコレクションでのミニマルなモダンテイストを引き継いでいるようです。プレタポルテコレクションでも人気のジレは、シースルードレスの上に重ねて登場。新しいバランスのレイヤードドレスが新鮮です。 

ブラック&ホワイトのフリルを重ねたボリュームドレスの後、ツバメの刺しゅうが施されたマリエのミニドレスがフィナーレを飾りました。

text: Terumi Hagiwara

【関連記事】「アイウエアは自分を表現するポジティブなツール」。パリのデザイナー・アーレムが教えてくれたこと

【関連記事】マーゴットロビー、セレーナゴメスらゴールデングローブ授賞式に豪華スター来場。今年のベストドレッサーは?

【関連記事】グッチ、ディオール、フェンディからスキーアイテム登場。モードな新作を纏いゲレンデへGO!

リンクを
コピーしました