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スイス・ジュネーブで世界最大の時計見本市が開催 注目8ブランドの厳選アイテムを一挙紹介

スイスで時計見本市が開催されるなど、春は各ブランドから新作時計が発表されるシーズン。見本市で注目を集めた新作をはじめ、気になる最新モデルを紹介する。

注目の新作を厳選

3月27日から4月2日まで、スイス・ジュネーブのパレクスポを中心に世界最大の時計見本市「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ(WWG)」が開かれた。直前にスイス金融大手UBSによるクレディ・スイス買収のニュースが飛び込んできて、その影響も心配されたが、イベントには前回を大幅に上回る48ブランドが参加。昨年とは異なり、アジアからの参加者も増え、パンデミック以前の盛り上がりを取り戻した。

4年ぶりに現地を訪れ、目に留まった新作モデルを、WWGに参加しなかったブランドも含めて紹介しよう。

パテック フィリップからはブランドを代表する「カラトラバ」の新作が注目を集めた。1932年に発表されたカラトラバはラウンドのケースとシンプルなデザインが特徴で、ドレスウォッチとして高い評価を得てきた。新作はホワイトゴールドのケースにエボニーブラックの文字盤を組み合わせて若々しい印象に。文字盤の中央部とカーフスキンのバンドに施された《カーボン》エンボスパターンや、バンドのカラフルなステッチがアクセントになっている。

「カラトラバ」パテック フィリップ
(パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター)
/03-3255-8109

日本から参加したグランドセイコーは、ブランド初となる機械式クロノグラフムーブメントを搭載した「エボリューション9コレクション テンタグラフ」を発表。「テンタグラフ」という名称は、10振動、3日間のパワーリザーブ、そして自動巻きクロノグラフという三つの機能を有していることに由来する。「瞬時の判読性、直感的に分かる操作性、頼れる堅牢性」を追求して開発され、スポーツウォッチらしい精悍さが際立つ。

「エボリューション9
コレクション テンタグラフ」
グランドセイコー
(セイコーウオッチお客様相談室)
/0120-302-617

時代を超え継承される名作のニューモデル 

過去に発表された名作に再び光を当てるブランドも目立った。例えば、カルティエは1917年に制作された「タンク ノルマル」の新作を見せた。シンプルな2針モデルはオリジナルのプロポーションを反映し、サファイアガラスに面取りを施すなど、「タンク」の原型となった伝説のモデルをより洗練させた。腕にしなやかに巻き付くブレスレットの精密な加工などにもカルティエらしい技術の高さが発揮されている。

「タンク ノルマル」カルティエ
(カルティエ カスタマー サービスセンター)
/0120-301-757 Photo:©Cartier

タグ・ホイヤーも、1963年製の初代「カレラ」誕生60周年を記念して「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」を披露した。ブランドを象徴する名作時計に自社製の自動巻きムーブメントを搭載してアップデート。文字盤の色はブルーとブラックの2色から選べ、スポーティーでありながら、スーツに合わせても違和感のないスタイリッシュな一本に仕上がった。

「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」
タグ・ホイヤー
(LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー)
/03-5635-7054

時計の歴史は日時計からー。星辰と共に遊ぶ、ユニークなデザイン
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