スイス・ジュネーブで世界最大の時計見本市が開催 注目8ブランドの厳選アイテムを一挙紹介
2023.7.7
2023.7.7
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ラグジュアリースポーツウォッチの人気も当分続きそうだ。IWCが発表した「インヂュニア・オートマティック 40」がその典型。1970年代にジェラルド・ジェンタがデザインを手がけた名作へオマージュを捧げた。その端正なデザインがマニアの間で人気となったモデルを忠実に再現。グリッド構造の文字盤を採用し、「インヂュニアの伝統」にのっとって精密機器などが発する磁場が計時の精度に影響を及ぼさないよう、軟鉄製のインナーケースを使っている。

ショパールもラグジュアリースポーツウォッチのコレクション「アルパイン イーグル」から新作を発表した。2019年に発表されたモデルのDNAを引き継ぎながら、スモールセコンドを搭載し、よりスポーティーな印象に仕上がった。また、スチール製のケースとブレスレットの8割にリサイクルされた素材を使い、サスティナビリティにも配慮している。

ウブロは複雑機構を満載した新作を見せた。「MP-13 トゥールビヨン バイ-アクシス レトログラード」は、2軸のトゥールビヨンとデュアルレトログラード表示のできるコンプリケーションを直径44ミリのサテン仕上げのチタン製ケースに組み入れた。時分の両方に対応するバイレトログラードムーブメントはウブロとして初の設計となり、その技術力の高さを象徴した。

WWG会場外で展示会を独自に開いたブルガリからは、「オクト ローマ」の新作が目を引いた。その名称の由来となった「オクタゴン(八角形)」のスタイルを再定義し、ビジネスからレジャーまで幅広い場面で多用できるモデルとなった。付属するステンレススチールとラバーのバンドはインターチェンジャブル。100メートルの防水性能も備え、機能と実用性を備えている。

機械式時計の売り上げは、好調が続いているという。もっとも一部商品に人気が集中し、原材料の確保が難しくなったこともあって、一般顧客が入手しづらくなっているという事情もあるようだ。中には投機的な目的で購入する業者もあると聞く。作り手にとって、ビジネスも大切だろうが、適正な量を適正な価格で販売するという社会的な使命もあることを強調しておきたい。
text: Naohiko Takahashi
時計の歴史は日時計からー。星辰と共に遊ぶ、ユニークなデザイン
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