時計の歴史は日時計からー。星辰と共に遊ぶ、ユニークなデザイン

天体にインスパイアされたデザイン

時計の歴史が紀元前、日時計から始まったように、時計の進化と天体の関係には切っても切れない深い縁がある。今年も各ブランドから天体との関わりを強調したロマンチックな新作が数多く発表された。

例えば、ヴァシュロン・コンスタンタン。同社のレ・キャビノティエ部門で作られた「レ・キャビノティエ・デュアルムーン-グランド・コンプリケーション」は11もの複雑機構を搭載する超絶時計。まず目に入るのが文字盤中央に配された南北両半球のムーンフェイズと月齢表示だ。さらにシースルーになったケースバックには、恒星時表示、天空図も搭載され、直径46ミリ、厚さ17・1ミリのホワイトゴールドのケースに小宇宙を閉じ込めたよう。

グッチも「G-タイムレス」からプラネタリウムをテーマにした華やかな新作を見せた。文字盤中央部にオリジナルのダンシングアワー フライングトゥールビヨンを搭載し、その周囲でルビーなど12個のプレシャスストーンが自転しながら周回する。その煌めきに多くの人が見入ってしまうはず。

世界の主要都市の時刻を知らせてくれるワールドタイマーも天体の運行との関わりが深い。中でも注目されたのが、オメガの「シーマスター アクアテラ ワールドタイマー」の新モデル。文字盤中央のチタンプレートに北極点から見た世界地図がレーザー加工であしらわれ、地球を宇宙から遠く眺めているようで、何ともロマンチックだ。この時計を着けていると、世界を飛び回りたくなってくる。

SFや宇宙への思いをスタイリッシュに表現したのがシャネル。新作の「シャネル インターステラー カプセル コレクション」の中で「J12サイバネティック」が目を引く。セラミックケースの左側をブラック、右側をホワイトに分け、ホワイト部分にはピクセルパターンがあしらわれた大胆なデザイン。見た目だけでなく、約70時間のパワーリザーブも搭載し、実用性も兼ね備えている。

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