ryuchellがパラリンピックでも注目された車いすダンサーと語る「自分らしさを貫く生き方」
ryuchell(りゅうちぇる)さん(左)と車いすダンサー・かんばらけんたさん
8月に「新しい形の家族」を発表し、再出発したryuchell(りゅうちぇる)。今、アンバサダーとして応援に力を入れているのが、障害、性別、国籍、言語、世代などさまざまなバックグラウンドをもつアーティストやパフォーマーたちが登場する日本財団主催の「TRUE COLORS FESTIVAL(トゥルー・カラーズ・フェスティバル)-超ダイバーシティ芸術祭-」だ。
日本で2019年に始まった「TRUE COLORS FESTIVAL」の集大成となるのが、11月19日、20日に有明・東京ガーデンシアターで行われる「THE CONCERT 2022」。ryuchellが、このイベントに車いすダンサーとして出演する、かんばらけんたと見どころを紹介するとともに、自分らしくポジティブに生きるためのヒントを語った。
ryuchellも知らなかった 車いす利用者のおしゃれポイント
──ryuchellさんのネイルがきれいで、その手を目で追ってしまっています。きょうのお二人のファッションのポイントを教えてください。
ryuchell:ありがとうございます。僕はきょう、後ろに「I love you」って書いてある服を着ていて。これがきょうの一番のこだわりポイントです(笑)。
かんばらけんた(以下、かんばら):何を着るかは、妻に相談しました。こだわりを一つあげるとすると、靴ですね。古着屋で安く買いました。皆さんは歩くので、靴底が減りますよね。でも私は車いすに乗って移動するので、靴底が減らないんです。裏にデザインを入れています。
ryuchell:(かんばらさんの靴を見て)かわいい!
かんばら:脚が曲がっているんで、車いすに乗っていると靴の裏がちょっと見えるんです。
ryuchell:どのくらい使われているんですか?
かんばら:もう、10年くらいかなあ。
ryuchell:いいですね。どんどん靴がかんばらさんの形になっていって。
かんばら:靴底が減らないっていうのは、車いすだからこそ、のおしゃれかなって思っています。
かんばらさんの靴
半年後にはパラリンピックに出演 ダンスを始めた意外なきっかけ
──東京2020パラリンピック開会式でかんばらさんのダンスを見て、目線やその動きに引き込まれました。いつ頃からダンスを始めたのでしょうか。
かんばら:今から6年ほど前。29歳のときです。パフォーマンス専用の車いすができて、そのパフォーマーをSNSで募集していたんです。最初はダンスをしたいというよりは、「この車いすに乗ってみたい!」と応募しました。ダンスは未経験だったので踊れるかはわかりませんでしたが、「ここまで動いてみてください」と言われた位置に移動するくらいならできるかなと考えまして。
実際に乗ってみたら、すごくおもしろい。単に乗ることができておもしろいというわけではなく、自分の体の特徴を生かせるのが、ダンスとかパフォーマンスだなあと気が付いたんです。そこから一気にのめり込みました。
パフォーマンスするかんばらさん
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