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Culture

photo@Keikosuyama

パリで開催中のショーメ「ヴェジェタル」展で時代とジャンルを超えた植物の美にひたる

1780年創業のパリのジュエラー、ショーメが、パリ6区のボ・ザール校にて、植物をテーマにした「ヴェジェタル」展を開催中だ。ショーメの宝飾品をはじめ、絵画、陶芸、彫刻、タピスリー、写真、装飾芸術、家具など約400点の作品が、紀元前3000年から現代に至るまで、時代を横断した7つのテーマで紹介されている


植物学者的な観点から再発見

ショーメのジュエリークリエーションのアイデンティティであり、芸術家、学者たちにも共通する “自然主義”。おのおのの視点から観察され、美に昇華された自然の美しさを、植物学者的な観点から再発見するというのが今回の展示である。キュレーターには、パリ国立自然史博物館のハーバリウムの所長を務め、現在はマラケシュのマジョレル庭園の植物館館長である植物学者マーク・ジャンソン氏が起用されている。

VÉGÉTAL
展示室の様子 © Jean-Luc Perreard / Scénographie Studio Adrien Gardère

1階はひとつ目のテーマ「洞窟」からスタートし、アンドレ・ヴィラの椰子の木のフレスコ画が紹介されている。続いてふたつ目のテーマ「森」ではカーボンで作られた現代アーティストのエヴァ・ジョスパンによる森のオブジェ、ジョセフ・ショーメのホリーリーフのブローチ(1885年頃)や蔦のティアラ(1890年頃)などが並ぶ。

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Eva Jospin 森(2020-2021) photo@Keikosuyama
Joseph Chaumet ホリーリーフのブローチ(1885頃)
Joseph Chaumet ホリーリーフのブローチ(1885頃)©Paris Chaumet Collection
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Joseph Chaumet 蔦のティアラ(1890年頃)© Jean-Luc Perreard / Scénographie Studio Adrien Gardère
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ルネ・ラリックの作品 左:アンタイユのメダイユとイチョウのネックレス 右:ヘーゼルナッツのヘアコーム(1900年頃)© Jean-Luc Perreard / Scénographie Studio Adrien Gardère

作品を作る前にジュエリーデザイナーたちが植物の細部を隅々まで観察して描いたスケッチ画も展示され、その見事なディテールの表現に心打たれる。多くの作品は真に美しい自然を表現するために、石の価値やヒエラルキーを一切度外視した贅沢な使用法で、すべて1点もののアートピースだ。

詳細な植物のスケッチ画 ©Paris Chaumet Collection

Profile

須山佳子

すやま けいこ marie claireパリ特派員。東京生まれ、パリ在住20年。
大学を卒業後パリに渡り、INSTITUT FRANCAIS DE LA MODEでファッション経営のMBAを取得。ファッション界で働いた後、日本の美容とライフスタイルブランドを欧州市場へ紹介するコンサルティング会社と、ECサイトhttp://www.bijo.parisを立ち上げる。老舗百貨店「ル・ボンマルシェ」に定期的に招待されPop-upを企画し、昨年末に常設コーナー「Bijo;」をオープン。
公式Instagram:https://www.instagram.com/keikosuyama_paris/

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