Culture

La Place de la Contrascarpe, Paris, France, 1983 ©Jane Evelyn Atwood
【3/30から】シャネル・ネクサス・ホールで「Soul ジェーン エヴリン アトウッド展」開催
2022.3.18
写真家・ジェーン エヴリン アトウッドの日本初個展の開催が決定。
Culture
La Place de la Contrascarpe, Paris, France, 1983 ©Jane Evelyn Atwood
2022.3.18
写真家・ジェーン エヴリン アトウッドの日本初個展の開催が決定。
3月30日(水)~5月8日(日)、東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールにて、写真家・ジェーン エヴリン アトウッドの展覧会「Soul ジェーン エヴリン アトウッド展」が開催される。
アトウッドは、パリを拠点に活動する写真家。ニューヨークに生まれ、学生時代に写真家のダイアン アーバスの展覧会を観て、社会の周縁にいる人たちのポートレイトとその作品が心に訴え続ける力に感銘を受けたことから、1971年にパリへ拠点を移し、自身の強い好奇心に基づき、作品を生み出してきた。
“写真を撮ったところで何の役にも立たない、と時に思うこともあります。
それでも、とにかくやらなければならないのです。”
1980年、デビュー作となったパリの路上に立つ娼婦たちの写真と、当時撮影を始めたばかりだった盲目の子どものシリーズが評価され、第1回ユージンスミス賞を受賞。このほか、フランス外人部隊のレポルタージュ、地雷犠牲者の調査など、数々のプロジェクトを撮りおろすなど、現在も精力的に活動している。
さらに彼女は、報道カメラマンとしても活躍。1995年の阪神淡路大震災、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ、2004年のアメリカ民主党全国大会などの取材を行ってきた。権威あるPhotoPocheコレクションに収録されているモノグラフや、10年の歳月をかけて欧州、東欧、米国の40の刑務所や拘置所で取材を重ね、収監された女性に関する資料として今もなお価値を持つ『Too Much Time: in Women Prison』など、これまでに13冊の作品集を刊行。ライカ社のオスカー バルナック アワード、アルフレッド アイゼンスタット賞など、数々の国際的な賞を受賞している。
自らが直面する苦難に向き合い、生き抜いていく人間の姿に魅せられ、同時に、社会における排除/排他という概念に興味を抱くというアトウッド。その存在を知らない、もしくは見て見ぬふりをしている私たちの代わりに、自らがその世界に入り込み、作品を通して多くの人に現実を提示している。過酷な現実をカメラで捉えることによって生み出されたイメージは、直接的でありながらも繊細な印象を与える。非凡な感性と、被写体に対する思いやりが作品に現れる彼女にとっての写真とは、自らの感情をストレートに表現するための手段であるという。
日本で初めての個展となる本展では、アトウッドの代表的なシリーズから厳選した作品の数々や、報道カメラマンとしての仕事などを紹介。彼女の被写体に対する飽くなき探究の軌跡を辿ることができる。作家の希望により、シリーズ別や年代順といった従来の展示構成は行っていない。それでも、アトウッドの作品が、被写体のジェスチャーや表情、イメージの中の光と影、あるいは親密な感情と”魂[Soul]”でつながっていることを感じられるはずだ。
All photos © Jane Evelyn Atwood
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Soul ジェーンエヴリンアトウッド展
会期:2022年3月30日(水)~5月8日(日)会期中無休・入場無料・予約不要
開館時間:11:00~19:00 (最終入場18:30)
主催:シャネル合同会社
会場:シャネル・ネクサス・ホール
東京都中央区銀座3-5-3シャネル銀座ビルディング4F
URL:https://nexushall.chanel.com/program/2022/soul/
シャネル・ネクサス・ホール事務局 tel: 03-6386-3071
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