秋の美術鑑賞シーズン到来! 都内で楽しむべき注目の美術展3選
オラファー・エリアソン《星くずの素粒子》2014年 © 2014 Olafur Eliasson 「テート美術展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」より
芸術鑑賞は新たなスタイルを取り入れ、感性を磨くいい機会。この秋は、まさに芸術の季節。すでに開催中の人気の美術展からファッション好きにはたまらないイヴ・サンローラン展、そして10月から始まるピカソやブラックなどキュビスムの歴史をたどることができるキュビスム展まで、今年の秋は楽しみが盛りだくさん。
時代を超えて愛される美しいスタイル
「イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル」
イヴ・サンローランの没後初の日本での大回顧展「イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル」が東京・六本木の国立新美術館にて2023年9月20日(水)から2023年12月11日(月)まで開催される。
イヴ・サンローランは、クリスチャン・ディオールの死後、1958年に21歳の若さでディオールのデザイナーとしてデビュー。1962年からは自身のブランド「イヴ・サンローラン」を発表、引退までの約40年間の間に独自のスタイルを確立し、偉大な才能を披露してきた。彼のつくってきた豪華絢爛(けんらん)な美の世界を間近で見ることのできる貴重な機会となるだろう。
ジャンプスーツ 1968年秋冬オートクチュールコレクション © Yves Saint Laurent © Sophie Carre
女王のドレス(第1幕) 1978年に行われた演劇『双頭の鷲』のジュヌヴィエーヴ・パージュのためのデザイン © Yves Saint Laurent © Sophie Carre
本展示では、イヴ・サンローラン美術館パリの全面協力のもと、日本初公開のドレスを含むルック、アクセサリー、ドローイング、写真など約300点が12のチャプターに分けて展示される。
イヴ・サンローランのアイコニックであるタキシードやジャンプスーツ、サファリ・ルック、 トレンチコートなどシンプルにしてエレガンスなルックはもちろんのこと、芸術、演劇や映画を愛するイヴ・サンローランが、ピカソやマティスなどの芸術作品とファッションの融合をさせた作品、カトリーヌ・ ドヌーヴ主演の映画『昼顔』やジャン・コクトーの演劇『双頭の鷲(わし)』、ローラン・プティが芸術監督のミュージックホールに向けてデザインした舞台衣装が展示されるため、事前に芸術鑑賞、映画鑑賞をしてから行くとより楽しめるだろう。
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