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「エスパス ルイ・ヴィトン東京」ケリス・ウィン・エヴァンスによる個展を開催

東京・表参道にあるルイ・ヴィトンのアートスペース「エスパス ルイ・ヴィトン東京」は、2024年1月8日(月)まで、アーティストのケリス・ウィン・エヴァンスによる個展「L>espace)(...」(「espace」は打ち消し線つき)を開催している。

本展覧会は、フランス・パリにある美術館「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」が所蔵するコレクションを、東京、ミュンヘン、ベネチア、北京、ソウル、大阪にある同アートスペースにて展示する国際的なプロジェクト「Hors-les-murs(壁を越えて)」のプログラムの一環として展開される。

Courtesy of the artist and Fondation Louis Vuitton, Paris Photo credits: © Jérémie Souteyrat / Louis Vuitton

ケリス・ウィン・エヴァンスは、1958年イギリス・ウェールズ生まれ。イギリス・ロンドンのセント・マーチンズ・スクール・オブ・アートで美術学士を取得した後、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートのフィルム&テレビジョン専攻で修士号を取得。

映画監督のデレク・ジャーマンの助手を2年間務めた後、ダンサーとのコラボレーションや、ロックバンドとのビデオ制作などを通じて、独自の実験映像の制作をはじめ、1988年に短編映画『ディグリーズ・オブ・ブラインドネス』を発表した。

“LETTRE À HERMANN SCHERCHEN” FROM ʻGRAVESANER BLÄTTER 6ʼ FROM IANNIS XENAKIS TO HERMANN SCHERCHEN (1956) 2006年
Courtesy of the artist and Fondation Louis Vuitton, Paris
Photo credits: © Jérémie Souteyrat / Louis Vuitton

彼の作品は、ネオンで示された写真的イメージやテキスト、光、音、ビデオなどを通じて、空間における「形の顕在化」について探求している。そして、一部の作品は、文学からインスピレーションを得ている点も特徴だ。

翻訳をテーマにした作品では、コンピューターに接続された光によって、その画面に流れてくるウィリアム・ブレイクの詩、フェミニスト理論家のジュディス・バトラーや神学者のミシェル・ド・セルトー、小説家のマルキ・ド・サドらからの引用文を、モールス信号の点滅で伝えている。

Courtesy of the artist and Fondation Louis Vuitton, Paris Photo credits: © Jérémie Souteyrat / Louis Vuitton

空間の中に形となって現れる引用文や原典のあるテキストは、私たち鑑賞者の五感を刺激し、現実の概念を揺さぶってくる。

text: Tomoe Tamura

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関連情報
  • エスパス ルイ・ヴィトン東京
    ケリス・ウィン・エヴァンス「L>espace)(…」展
    会期:2024年1月8日(月)まで
    場所:ルイ・ヴィトン 表参道ビル 7階
    住所:東京都渋谷区神宮前5-7-5
    開館時間:12:00〜20:00
    休館日:ルイ・ヴィトン 表参道店に準ずる
    料金:無料
    https://www.espacelouisvuittontokyo.com/ja/

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