爽快な口当たりと繊細な泡の余韻。スパークリングワインは、残暑が厳しい夏の終わりのひとときにもぴったり。食前酒としてはもちろん、味わいの幅広さからさまざまなジャンルの料理とのマリアージュも楽しめる。そこで、スパークリングワインの魅力を、日本初のワインテイスターでありソムリエの大越基裕さんに、今だからこそ飲みたいおすすめの銘柄とともに教えていただいた。
「スパークリングワインは発泡しているお酒です。炭酸はわずかに酸性で、酸味があるということ。胃を刺激してくれるので、食欲をわかせる役割もある。それが食前にいただくことが多い理由ですが、スパークリングワインにも種類がたくさんあり、食中酒として気軽にさまざまなお料理と一緒に楽しむことができるのも、魅力のひとつだと思います。種類が豊富だと、シチュエーションごとに楽しめる要素もあります。

暑い季節には、リフレッシュできるものを飲みたくなりますよね。屋外で食事という場面も多いですが、冷たくしてグイグイ飲んで喉ごしを楽しむなら、残糖感があるタイプがおすすめです。冷やすと酸が際立ってくるので、バランスの良い甘酸っぱさを楽しめると思います。実際に、夏に冷やして飲むというシチュエーションを想定して、氷を入れても楽しめるスパークリングワインもあります。また、最近は、野生酵母で途中までタンクで発酵させたものを、糖類や酵母を追加せずそのまま瓶詰めし、一次発酵を継続させるPETNAT(ペットナット)というスパークリングワインも多く出回っています。アルコール度数が控えめで微炭酸、軽やかな味わいも今の季節にはぴったりですね。
一方で、残暑が和らいできたら、今度はちょっとドライなタイプを適温で飲むのがおすすめです。香りを楽しむ食材が出回る季節に向けては、ワインも、喉ごしではなく、香りや余韻を静かに感じられるタイプにしていくのがよいでしょう。基本的にはしっかり冷やして飲むか、冷蔵庫から出して、その後は徐々に上がっていく温度や味の変化を楽しむかのいずれかがおすすめ。気候やシチュエーション、気分に合わせてスパークリングワインの豊かな可能性を感じてみてください」
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