「You Can Imagine the Opposite (反対を想像する)」 現代社会へのメッセージにも受け取れるMaurizio Nannucci (マウリツィオ・ナンヌッチ)によるサイトスペシックなインスタレーションは、2023年第61回ミラノサローネ「The City of Lights(光の街)」のシンボルとして来場者に好奇心と創造性の光を灯した。 Coutesy Salone del Mobile,Milano,Photo: Diego Ravier
第61回ミラノサローネ国際家具見本市(ミラノサローネ)開会式でテープカットをするミラノサローネ代表のマリア・ポッロ(写真中央)。イタリア首相・ジョルジャ・メローニ(右隣)も開会式に出席した。 Coutesy Salone del Mobile,Milano,Photo: Luca Fiammenghi
この新機軸を打ち出したのは、パンデミック真っただ中の2021 年にミラノサローネ初の女性代表となり、昨年は記念すべき60周年の第60回を成功に導いたマリア・ポッロ。根強い男性社会と言われるイタリアのインテリア業界で、ミラノサローネの代表として未来を見据えながら前進する彼女が描いた「明日の見本市」の姿は、来場者や出展者にとって便利で、使いやすく、新しさに満ち、さらに国籍、人種、ジャンルなどの混在に寛容な「街」の様相を呈していた。「The City of Lights (光の街)」をテーマとしたエウロルーチェの会場から、2023年ミラノサローネのハイライトを紹介する。
クラシックな白熱電球にオマージュを送る実験的なインスタレーション「Fiat Bulb. The Edison Syndrome(エジソン症候群)」の展示風景。(展示デザイン、キュレーション: Martina Sanzarello/マルティーナ・サンザレッロ ) Coutesy Salone del Mobile,Milano,Photo: Andrea Mariani