日本文化を取り入れた東京展独自企画も 「パテック フィリップ」の展覧会が新宿で開催
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あの「パテック フィリップ」が、1万キロ彼方のスイス・ジュネーブから東京に引っ越してくる──。
そう例えたくなるような規模と内容の展覧会が、いよいよ10日から東京・西新宿で始まる。「ウォッチアート・グランド・エキシビション」と題し、パテック フィリップによる時計製作の全貌を紹介。
歴代のマスターピースの展示に加え、職人らも来日して実際の製作作業も間近に見学できる。至高のハンドクラフト技術に触れられる絶好の機会となりそうだ。
パテック フィリップは、ムーブメントの開発製造から時計の最終仕上げまでを自社で一貫して手がける、ウォッチメーカーの中でも数少ないマニュファクチュールだ。しかも、1839年の創業以来、大手資本に属さず、家族経営を守りながら技巧と趣向を凝らした数々の名作を生み出してきた。
1851年にロンドンで開催された万国博覧会で、パテック フィリップからビクトリア女王に献上されたペンダント・ウォッチ
51年に英ビクトリア女王へ献上されたペンダント・ウォッチはその典型だろう。直径33.2ミリ、厚さ9.2ミリのイエローゴールドのケースに、フランスで特許を取得した竜頭巻き上げ、時刻合わせ機構といった当時の最新技術が盛り込まれ、裏蓋はラピススブルーの七宝とダイヤモンドをちりばめたブーケで華やかに彩られている。まさに「技巧と趣向を凝らした」、パテック フィリップ・ミュージアムの至宝が東京展で展示される。
会場には日本人オーナーから特別に貸与された希少なハンドクラフトのタイムピースも展示。着物の柄に着想を得た鶴のモチーフが、クロワゾネ七宝の技法によってケースバックに描かれたポケット・ウォッチ
七宝細密画、クロワゾネ七宝、手彫金、木象嵌、ギヨシェ装飾、そしてジェム・セッティング……。こうした時計製作に関わる希少なハンドクラフト技術の保護や担い手の養成にもパテック フィリップは力を入れてきた。今展では、その成果も様々な時計を通して総覧できる。
クロワゾネ七宝の技法により、日本やシベリア鉄道の旅の情景が描かれたドーム型の置き時計。こちらも日本人オーナーの所有品
日本の自然や文化からインスピレーションを得たユニークピースやスペシャル・エディションもその一つ。こちらは東京展独自の企画だから見逃せない。そうした高度な技術を継承する職人たちによる製作作業の実演も大きな見所となっている。
クロワゾネ七宝とパイヨネ七宝による文字盤を備えた手彫金の腕時計「カラトラバ」。富士山、エベレスト、マッターホルン、モンブランという世界を代表する山を題材にした4点のリミテッドエディションのうちの1点(富士山)
自然光に満ちた2500平方メートル超の特設会場で、専門的な知識を紹介するオブジェを含めて約500点を展示する。それらを一般に無料で公開。今世紀前半、機械式時計に関してこれほど充実した展覧会が日本で開催されることはもうないのではないか。ファンやマニアはもちろん、時計に関心のない人にも是非見てほしい。単なる時計の展示という枠を超え、ものづくりの本質を体感できるまたとない機会となるはずだ。
ジュネーブのパテック フィリップ・サロンにあるナポレオン・ルームを再現したコーナー
希少なハンドクラフト・タイムピースを鑑賞できるルームでは、手彫金、七宝、木象嵌などの職人技術の実演も開催
モチーフに沿って金線を貼り、その間に釉薬(ゆうやく)を流し込み焼成するクロワゾネ七宝(金線七宝)の職人技。会場でもその希少なハンドクラフトの実演が、見学者の目の前で披露される
text: 『マリ・クレール』副編集長 高橋直彦
photos: ©PATEK PHILIPPE
アートと融合した時計の造形美と出逢える パテック フィリップの展覧会が6月に新宿で開催
歴史的傑作から現行コレクションまで勢揃い「パテック フィリップ」の華麗なる世界に浸る展覧会