×

アン・ハサウェイ、ハリウッドの男女賃金格差を訴える

2024年2月、インディペンデント・スピリット賞の授賞式に出席したアン・ハサウェイ Photo:Gilbert Flores / Getty Images

映画『プリティ・プリンセス』(2002年日本公開)でブレイクし、『レ・ミゼラブル』(2012年日本公開)でアカデミー賞助演女優賞を獲得するなど、輝かしいキャリアを持つ実力派俳優アン・ハサウェイ、41歳。2016年よりUN Women親善大使を務め、女性の権利のために声をあげている彼女が、2024年3月、『Marie Claire UK』の取材に応じたという。マリ・クレール インターナショナルのUK版デジタル記事よりお届け。

「私たちは平等ではない……、そしてそれは自由の欠如を生む」−アン・ハサウェイ

この投稿をInstagramで見る

Marie Claire UK(@marieclaireuk)がシェアした投稿

友人であり、同じアカデミー賞受賞者でもあるジェシカ・チャスティンと共同製作した新作映画『Mothers’ Instinct(原題)』の公開を前に、アン・ハサウェイは『Marie Claire UK』の取材に応じ、ハリウッドの男女の賃金格差を訴えた。

「私たちの報酬のあり方に関しては、平等ではないのです」と、業界の不平等について長年声を上げてきたアンは主張する。

UN Women親善大使であり、“善意のプリンセス”であるアンは、女性の権利の熱心な支持者でもある。今年の国際女性デーに寄せたメッセージで、彼女は「女性に投資する」ようにと呼びかけた。

この投稿をInstagramで見る

Anne Hathaway(@annehathaway)がシェアした投稿

このスピーチの中で「今日、私たちは社会のあらゆる面で女性が権力のあるポジションに就いているのを目の当たりにしています。ありがたいことです」と認めたアン。しかし『Marie Claire UK』のニュース&特集担当エディター、ミーシャ・スミスの取材に応じた際、「私たちの報酬の支払われ方に関しては、平等ではありません。それが自由の欠如を生み出しているのです」と語った。

この投稿をInstagramで見る

The Project(@theprojecttv)がシェアした投稿

もう一人のオスカー俳優オリヴィア・コールマンが、米『CNN』のクリスティアン・アマンプールに対し、「もし私が“オリヴァー”・コールマンだったら、今よりもっとたくさん稼いでいることは重々承知しています」と語った数日後のことである(オリヴァーはオリヴィアの男性形の名 ※編集部注)。

この投稿をInstagramで見る

Backstage(@backstagecast)がシェアした投稿

『Mothers’ Instinct』の共同プロデューサーであるジェシカ・チャスティンは、女性の権利の擁護者でもあり(そして先述のとおり、彼女もオスカー受賞者でもある)、この権力の不均衡を、古代文明において支配階級が領地間の競争と緊張をあおり、虐げられた人々が互いに争うことに気を取られて、権力のために闘うことができないようにしたことになぞらえている。

より良く、より公平な未来を提唱するアンは、『Marie Claire UK』にこう語った。「もし女性たちが経済的に力を得られれば、それは自分自身で選択できるようになるということを意味します。そして最終的には、誰かに決め付けられている私たちとは対照的な、本当の私たちの姿を知ることができるでしょう」

この投稿をInstagramで見る

Jessica Chastain(@jessicachastain)がシェアした投稿

『Mothers’ Instinct』で、彼女は郊外に暮らす主婦を演じているかもしれないが、私たちの「人々のためのプリンセス」は、今や世界の舞台に立つ準備ができているようだ。

アニー(アン・ハサウェイの愛称)を英国首相に!

Translation & adaptation: Akiko Eguchi

人気セレブの「加齢」との向き合い方
アン・ハサウェイやビヨンセも。不妊の悩みや葛藤をオープンにしたセレブたち

関連情報

リンクを
コピーしました