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ブルース・ウィリスの認知症、元妻デミ・ムーアとの娘が初期症状の見逃しを告白

Jim Spellman /Getty Images

映画『ダイ・ハード』などで知られる米俳優ブルース・ウィリス、67歳。2023年2月、前頭側頭型認知症(FTD)と診断されたことを、妻エマ・ヘミング・ウィリスと元妻のデミ・ムーア、娘5人の連名による声明で発表した。その後のブルースの病状が案じられる中、元妻デミとの三女タルーラが雑誌のインタビューで、父親の病気について語ったという。マリ・クレール インターナショナルのフランス版デジタル記事よりお届け。

2022年12月、タルーラは自身のInstagramに親子3ショットを投稿。愛犬と見つめ合うブルースについて、「ピラフとパパのレーザー光線コミュニケーションは最高」とつづった。

ブルース・ウィリスと元妻デミ・ムーアの三女であるタルーラ・ベル・ウィリスは、自分と家族が、ブルースが罹患(りかん)した認知症の初期症状を見逃したことを明らかにした。タルーラはもっと気を配っておくべきだったと後悔している。

2022年3月、ブルース・ウィリスの家族は、彼が失語症と診断されたため、キャリアを終えることを余儀なくされたと発表。それから約1年後、ブルースは神経変性疾患である前頭側頭葉変性症(FTLD)にもかかっていることが明らかとなった。

何かがおかしいということは、ずっと前からわかっていた

2022年6月、タルーラは父の日に寄せて、ブルースへのメッセージを投稿

ブルースは闘病生活において、元妻デミ・ムーアとの間に生まれた娘タルーラのサポートを頼りにしている。タルーラは2023年5月、ファッション誌のインタビューで、自分と家族が父親の病気の初期症状に気づくことができなかったと告白した。

父親の病気について振り返ったタルーラは、長い間、父の健康状態が悪化している兆候を無視していたといい、事実を否定するという判断は誇れたものではなかったと語った。「私は長い間、何かがおかしいとわかっていました。それは、父がなんとなく無反応なことがあると気づいた時から始まったのですが、家族はそれを父の聴覚障害のせいだと考えていました」と説明している。

さらにタルーラは、自分の罪悪感についても語っている。「その後、無反応なことが増えていって、私はときどきそれを自分のせいだと受け止めていました。父は、(現在の妻で)私の義母にあたるエマ・ヘミング・ウィリスとの間に2人の子供を授かって、私への興味を失ったのだと思ったんです。今となってみれば、それは事実とは程遠いことですが、10代の私の頭の中は、母(デミ・ムーア)にとっては美しくないし、父にとっては面白くない人間なんだという、誤った思い込みにひどく苦しんでいました」。あの頃は困難な時期だったと、タルーラは悲しみと罪悪感が入り交じったような表情で振り返ったという。

ADHD、うつ病、神経性食欲不振症

2023年3月、父ブルーののイラストがプリントされたTシャツを着用したタルーラ。母デミとのツーショットに「ブルーノクラブ」とコメントを添えた。

また、タルーラは彼女自身の健康問題で、父の病気に対処することができなくなったとも話している。彼女は4年間、神経性食欲不振症に苦しみ、うつ病とADHD(注意欠陥・多動性障害)と診断されたことを打ち明けた。「私が身体醜形障害にとらわれて、そのことをInstagramに投稿している間、父は黙って苦しんでいました。(中略)あらゆる認知テストが行われていたけど、私たちはまだ病気だとは知りませんでした」

今はそういう気持ちのすべてが落ち着いたというタルーラは、父親と過ごすあらゆる瞬間を最大限に生かそうと努力しているという。「父の家に行くたびに、大量の写真を撮っています。(中略)父からのボイスメールもハードドライブに全部保存しています。できる限り記録して、いつか父がいなくなる日のために、ファイルを作っておこうと思うのです。父と私たちのことをいつでも思い出せるように」

タルーラはまた、ブルースはいつも彼女が誰であるかを認識しており、彼女が部屋に入っていくと、ぱっと顔を「輝かせる」と付け加えた。「私はどこにいても、明るい太陽のようなエネルギーを父にもたらすことができます。(中略)私はそういう瞬間を喜んで味わい、父の手を握って、それがどんなに素晴らしいことかを感じるのです」と感動的な発言でインタビューを締めくくっている。

Translation & adaptation: Akiko Eguchi

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