“リリー、京都へ行く！”「エブエブ」旋風ほか【2023年3月の海外ゴシップ3選】

米映画界で歴史的快挙！　アカデミー賞をアジア勢が席巻

2023年3月12日（現地時間）に行われた第95回アカデミー賞授賞式。今年は最多11ノミネートの注目作『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が作品賞、監督賞、脚本賞を含む7冠を制覇し、「エブエブ」旋風を巻き起こした。

60代でスーパーヒーロー、エヴリンを演じたミシェル・ヨーは、アジア系俳優として初の主演女優賞受賞という歴史的快挙を達成。「私のような見た目の少年少女たちのために。これは希望と可能性の光です」と、2002年に有色人種の女性として初めて最優秀女優賞を受賞したハル・ベリーから受け取ったトロフィーを掲げたミシェル。「これは夢を大きく持てば、夢はかなうという証しです」と語り、「女性の皆さん、全盛期を過ぎたなんて誰にも言わせてはいけません。決してあきらめないで」と力強くガッツポーズを作り、拍手喝采を浴びた。

また、エヴリンの夫役で助演男優賞を獲得したキー・ホイ・クァンは、感激のあまり壇上で号泣。1980年代に子役として活躍したものの、成長するにつれて仕事を失ったという彼は、50歳の時に俳優業に復帰。受賞スピーチで「私の旅は船から始まった」とベトナムから難民としてアメリカに移住した身の上話を打ち明けながら、「自分に起きていることが信じられません。これがアメリカンドリームなんだ」と熱弁を振るい、涙を誘った。

さらには、日本でも大ヒット中の『RRR』劇中歌「ナートゥ・ナートゥ」がインド映画として初の歌曲賞を受賞。パフォーマンスも披露され、楽曲を歌唱する歌手ラーフル・シプリガンジとカーラ・バイラヴァに加え、20名以上のパフォーマーによるキレッキレのダンスに会場は大盛り上がり。スタンディングオベーションが起こるなど、アジア勢の活躍が目立つ授賞式となった。