セリーヌ・ディオンの「スティッフパーソン症候群」とは?
2023.6.23

@Simone Joyner / Getty Images
映画『タイタニック』の主題歌で世界的に有名な歌手セリーヌ・ディオン(55)が、難病のため予定されていたツアー全42公演のキャンセルを発表、病状や闘病の様子を公表した。彼女が患っている「スティッフパーソン症候群」とはどういう病気なのか、いつからの発症なのか、現在の病状は? マリ・クレール インターナショナルのフランス版デジタル記事よりお届け。
2023.6.23
@Simone Joyner / Getty Images
映画『タイタニック』の主題歌で世界的に有名な歌手セリーヌ・ディオン(55)が、難病のため予定されていたツアー全42公演のキャンセルを発表、病状や闘病の様子を公表した。彼女が患っている「スティッフパーソン症候群」とはどういう病気なのか、いつからの発症なのか、現在の病状は? マリ・クレール インターナショナルのフランス版デジタル記事よりお届け。
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セリーヌ・ディオンが自身のInstagramアカウントの投稿で、2023年と2024年のコンサートをすべてキャンセルすることをファンに発表した。その理由は? セリーヌは筋肉の硬直やけいれんを引き起こす、珍しい神経性疾患「スティッフパーソン症候群」を患っているからだ。
2022年12月8日(現地時間)、自身のInstagramのアカウントにリール動画を投稿し、「Courage World Tour」を延期することを発表したセリーヌ。その後ついに、2023年と2024年に予定されていたすべてのコンサートをキャンセルせざるを得ないことが決定的となり、2023年5月26日(現地時間)、Instagramの投稿でその理由を説明した。
「また皆さんをがっかりさせてしまい、本当に申し訳ありません。私は体力を回復させるため、懸命に努めていますが、ツアーは100%の状態であったとしても、厳しく、困難なものです。再度、公演を延期することは、皆さんに対してフェアではないでしょう。心が痛みますが、ステージに戻る準備が本当に整うまで、今はすべてをキャンセルしたほうがいい。私が決して諦めていないことをわかってほしい……そして何より、また皆さんに会うのが待ち遠しいです!– セリーヌxx……」。
昨年12月に投稿したリール動画で、「今まで私は、自分が経験してきたことについて話す準備ができていませんでした」と打ち明け、「スティッフパーソン症候群(SPS)」と呼ばれる神経性疾患と診断されたことを公表したセリーヌ。これは、推定100万人に1人の割合で発症する難病といわれている。
「このまれな病気について、私たちはまだすべてを知っているわけではありませんが、私が苦しんでいる筋肉のけいれんの原因であることはわかっています」と涙ながらに説明し、彼女の声帯もその影響を受けていると断言した。2021年10月、セリーヌは漠然とながら「重度かつ持続的な」けいれんについて言い表そうとし始め、彼女の医師たちは数か月にわたって、そのけいれんの原因を理解しようと努めてきたという。一時期、彼女の耳鼻咽喉科の専門医は「咽喉頭異常症」を示唆していたそうだ。
セリーヌが患っているこの病気は、進行性の筋肉の硬直と、痛みを伴う筋肉のけいれんの繰り返しが特徴であると、全米希少疾患患者協議会(NORD)は説明している。
これらのけいれんはセリーヌに「毎日」のように影響を及ぼし、歩くことと「歌いたいように歌うために」声帯を使うことを困難にしているという。NORDによると、スティッフパーソン症候群の患者は、車椅子を使わなければならないこともあるそうだ。「治療せずに放置すると、重大な障害や呼吸不全など、生命を脅かす合併症に進展する可能性があります」と同団体は説明している。
Translation & adaptation: Akiko Eguchi
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This article was published marieclaire.com
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