「クラランス」創設者の孫、ヴィルジニー・クラランスが語る、人と自然が調和する“美しい循環”とは?
2022.10.27
2022.10.27
──SDGsへの取り組みとして、原料調達からお客様の手元に製品が届くまでについて教えてください。
「世界中から集める約250の植物すべてに厳しい基準を設けています。現在は60%ほどのオーガニック原料を、2025年までに80%以上を目指しています。また、途上国と取引をする場合、フェアトレードプログラムを必ず作り、適正な報酬の支払い、地域の資源保護など、現地の要望に応じた支援を可能にしました。現在、マダガスカルをはじめ世界約20ヵ所で取り組んでいます。さらに、すべてのパッケージの再利用、リフィル対応を目指しています。現在、パッケージの再生可能素材の使用率は70%。2025年までに100%を目標としています。世界に100軒ほどあるブティックでは、すべての使用済み容器を回収しています」
──今、世界は激しく変化しています。未来に向けてクラランスが目指すものは?
「創業から68年、コロナ禍では変化する時代にこそ信頼できるブランドを、と戻って来てくださるお客様も多く、嬉しく思っています。私たちが目指すのは循環型社会、『美しいサーキュレーション』。クラランスを通して、植物、人、そして地球をケアしていき、私たちが関わるすべてのステップにおいてそれを実現する。これが私の夢なのです」
クラランス カスタマーケア 050-3198-9361 (9:00~17:00 土日祝祭日を除く) www.clarins.com/
【雑誌『marie claire』のPDFマガジンダウンロードページ】
©︎marie claire/photo: Wataru Yoneda(portrait) / text: Jun Makiguchi
ヴィルジニー・クルタン・クラランス / Virginie Courtin
クラランス創始者一族に生まれる。欧州随一のビジネススクールEDHEC経営大学院で学んだ後、アメリカやアジアのクラランスでマーケティングに従事。プランタンなどファッション業界を経て、2018年からクラランス副執行役員、19年同社CSR部門総括責任者に就任。22年より現職。リンクを
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