「クラランス」創設者の孫、ヴィルジニー・クラランスが語る、人と自然が調和する“美しい循環”とは?
ヴィルジニー・クルタン・クラランス / Virginie Courtin
創始者ジャック・クルタン・クラランスの孫、ヴィルジニー・クルタン・クラランスが、今年2月、グループのマネージングディレクターに就任した。祖父の精神を受け継ぐ者として、「人々の健康と幸福」「教育と子供の成長への支援」「生態系の保護」にも力を注ぐ。就任後、初来日となった彼女に、クラランスが表現する自然への愛、そして理想とする美しい循環型社会に向けた取り組みについて聞いた。
アルプスの中央、標高1,400メートルに位置し、大気や土壌の汚染と無縁の自社農園から、クラランスの理念を体現するアイテムが生まれている
──クラランスのCSR活動の根幹は何でしょうか。
「創始者である祖父は、自然由来の原料を使うのだから自然界にお返しを、という考えを常に持ち続けていました。偉大なビジネスマンは先見の明を持つ『ビジョナリー』と呼ばれますが、祖父はまさにそう。CSR(企業の社会的責任)は最近の言葉ですが、その精神は創業時からブランドのDNAにありました。トレンドがどうであれ、すべきことは同じ。私たちの根幹にあるのは、地球環境保護であり、そこに生きる人々、未来を担う子供たちを支援するという使命なのです」