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湯けむりの先にある幸せ、別府温泉【倉田真由美のBeauty Life】

世界一の温泉源泉数を持ち、日本一の温泉湧出量を誇る大分県の別府市。行動制限が解除され、真っ先に訪れたこの地の魅力を改めて語ってみたいと思います。

古き良き湯治場の姿が今なお残る町、鉄輪

東京出身の私にとって、温泉といえば箱根か熱海。九州は、はるか遠い存在でした。けれど、ご縁あって九州の温泉地に行って以来、その魅力にすっかりハマってしまいました。羽田から飛行機でおよそ1時間40分。大分空港から1時間弱で行くことのできる別府八湯の一つ、鉄輪(かんなわ)は、路地のあちらこちらから立ち上る湯けむりが、古き良き湯治場の趣を今も残す温泉地。古くから疾患の治療や後遺症の機能改善に役立てられてきたほど、泉質の良さはお墨付き。〝天然の床暖房〟のような地熱により冬でも温かく、飲用もできるミネラル豊富な温泉水により、心身の健康を取り戻すことができるのです。

造形作家・望月通陽氏がデザインした暖簾が印象的。クラシックな建物とモダンさが交錯する人気の宿

心身が整うウェルビーイングな〝モダン湯治〟

私のお気に入り「サリーガーデンの宿 湯治柳屋」は、明治時代から続く伝統ある建物に、モダンアートの息吹を吹き込んだ居心地のいい宿。源泉掛け流しのお湯に浸かって手脚を思いっきり伸ばし、浴衣のまま街をそぞろ歩きをしたり、お部屋で昼寝をしたり。

江戸時代から続く鉄輪の名物、地獄蒸し。中庭にしつらえた地獄窯で蒸し上げると、豊富なミネラルにより野菜の旨味が引き出される

館内には、地元の食材を使ったイタリアンレストランもありますが、私は、近くのお店で買ってきた野菜や玉子、魚介類をざるに乗せ、温泉の蒸気でスチームする地獄蒸しをいただくのがお気に入り。大分名産のかぼすを絞り、天然塩をほんの少しつけるだけで立派なごちそうになります。

日常から離れて疲れを癒し、自律神経やホルモンのバランスを整え、本来の自分を取り戻すーー。可能であれば、二泊か三泊。ゆるりと滞在する鉄輪では、ウェルビーイングな〝モダン湯治〟をすることができます。

■サリーガーデンの宿 湯治柳屋/住所:大分県別府市鉄輪井田2組 鉄輪銀座通り

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お問い合わせ先

サリーガーデンの宿 湯治柳屋 https://beppu-yanagiya.jp/

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Profile

倉田真由美 くらたまゆみ

35年以上のキャリアを持つ美容ジャーナリストの草分け的存在。女性誌の美容ページや新聞のコラムなどで執筆する傍ら、美容やエイジングケアにまつわる講演などで活躍。
Instagram:@mayumikurata_beauty

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