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梅雨時期のうねり髪や広がりには朝シャンより夜シャンがおすすめな理由

iStock.com/Kerkez

梅雨の時期はジメジメとした湿気によって、朝完璧に仕上げたヘアスタイルが崩れるだけでなく、髪のうねりや広がりなどにも悩まされてしまう。そこで、今回は梅雨時期のヘアケアについてお届けしよう。

髪のうねりや広がりの原因

6月~7月の梅雨時期は、気象庁の相対湿度の月平均値によると、年間を通してもっとも湿度が高くなる 。湿気に加えて雨の日が続くため、髪のうねりや広がりなどの髪に対する不満も多くなってしまう。髪がうねったり広がったりする理由は、毛髪の中に存在する束状の「コルテックス」が湿気の影響を受けるから。

髪は、大きく分けると3つの層になっており、外側をキューティクル、中間部をコルテックス、中心部をメデュラという。構成成分は大部分がタンパク質で、残りは脂質やメラニン色素など。キューティクルは髪の内部組織を守る働きを担っている。

中間部にあるコルテックスには、水を通しやすい「オルト様コルテックスの部分」と水を通しにくい「パラ様コルテックスの部分」の2つが存在する。髪が水分を含んだとき、水を通しにくいパラ様コルテックスの部分はあまり形状が変わらないが、水を通しやすいオルト様コルテックスの部分は膨張する。

くせのない直毛の場合、2つのコルテックスがバランスよく並んでいるため、湿気を吸って膨張したとしても形が崩れない。一方、くせ毛の人はコルテックスの並びが不規則だったり、2つのコルテックスの数が偏っていたりするため、湿気で膨張するとバランス差が生まれ、それによって髪の広がりやうねりを生み出してしまうのだ。

夜のシャンプーで湿気に負けにくい髪へ!

湿気に負けない髪を手に入れるためには、いつシャンプーをするかが大事。朝よりも、夜にシャンプーをして、しっかり乾かして寝るほうが湿気の影響を受けにくいのだ。

その理由は髪を保護する皮脂膜にある。皮脂膜は頭皮から分泌され、頭皮や髪の水分蒸発を防ぎ紫外線ダメージから髪を守ってくれる。ただ、この皮脂膜が毛先まで行き渡るには、シャンプーをしてから5〜6時間以上かかるそう。朝シャンではこの皮脂膜が毛先まで届いていない状態で外出することになってしまうため、より湿気や紫外線ダメージを受けやすい髪となるのだ。梅雨時期のうねり髪や広がりに悩んでいる人は、夜のシャンプー&丁寧なドライをぜひお試しを。

さらに、クセ毛の人は油分が足りないことが理由で髪が乾燥しやすくなっていることが多いので、洗浄力がマイルドで皮脂を必要以上に奪わないアミノ酸系シャンプーを使ってみるのもおすすめ。

edit: marie claire

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