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京都の紅葉シーズン到来! 始まりは11月初旬の三尾から【町家宿おかみの、たびする京都くらす京都。】

西明寺の前にかかる指月橋

秋も深まり、いよいよ紅葉シーズンの幕開けです。旅行気分も高まるいま、京都・洛北、紫野にある町家宿「karigane(かりがね)」を夫とともに営む下岡莉香さんが、古都の絶景を満喫するとっておきコースを紹介します!

京都北西部の山あいから色づき始めて

今日10月23日は霜降、暦の上では晩秋を迎え、そろそろ秋のご旅行に紅葉狩りを計画されている方も多いのではないでしょうか。

京都の紅葉シーズンが本格的に始まるのは11月半ば。しかし山あいでは11月の初旬にも、もみじが色づき始めます。私たちにとって、京都の紅葉は三尾(さんび)から始まります。

三尾とは京都北西部、平安時代の僧である空海が神護寺(じんごじ)を開いた高雄(たかお)と、その弟子たちが修業を積んだ槙尾(まきのお)・栂尾(とがのお)という3つの地域を指します。今回はなかでも紅葉が美しい名刹をご紹介します。

神護寺

長い石段が有名な神護寺の境内

平安時代、空海が遣唐使として滞在した唐から帰国し、初期に京都の活動拠点としたのが神護寺です。長い階段を上って山門をくぐると、山の中腹にある広場が境内となっており、いくつものお堂が立ち並びます。

鎌倉幕府の成立期に活躍した文覚(もんがく)が復興したことでも有名で、金堂の中では源頼朝の肖像画を見ることもできます。大河ドラマの世界観を楽しむ旅にもおすすめです。

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Profile

下岡莉香

しもおかりか 大阪府出身。奈良女子大学卒業後、繊維商社で生地輸出を担当。より活躍できる場を求めて退社後、夫婦で1年5ヵ月44ヵ国世界一周の旅へ。日本文化の奥深さに目覚め、町家一棟貸しの宿kariganeを開業。1児の母。
HP:https://rokushou.net/karigane/

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