×

ニコライ・バーグマンが陶芸家奈良祐希とセッション展覧会。北欧と日本が融合したフラワーアート

写真はすべて萩本朋子

フラワーアーティスト、ニコライ・バーグマンと陶芸家、奈良祐希のDNAのぶつかりあいが見せる空間美の世界へ 

世界的に活躍するフラワーアーティスト、ニコライ・バーグマンさんと350年以上の歴史を持つ大樋焼の窯元に生まれた陶芸家の奈良祐希さんによるセッション展覧会「JAPANDI-NA(ジャパンディーエヌエー)」が東京・南青山のNicolai Bergmann Flowers & Design Flagship Store2階で開催されています。

タイトルの「JAPANDI-NA」は、日本のわびさびを感じるデザインと北欧のミニマリズムを融合したJAPANDI(ジャパンディ)とDNAを合わせた造語。ニコライさんは北欧と和を融合させた独自のフラワーデザインで世界を魅了し続けています。今回、茶陶、大樋⾧左衛門窯に脈々と受け継がれてきた伝統に建築家としての自身の個性を重ねた奈良さんの軽やかで透明な陶芸作品に、ニコライさんがフラワーアートを施し、華やかで凛とした空間をつくりだしています。

ニコライさんは黒い箱に鮮やかな花を詰め込んだ「フラワーボックス」で知られています。今回、奈良さんがフラワーボックスをイメージした器をつくり、ニコライさんがバラなど花をアレンジした作品も展示されています。

奈良さんの作品のテーマは「Bone Flower」。奈良さんは、陶芸を設計する際に3D CADを駆使し、板状に切り出した白磁を有機的に重ね合わせることで「花」を表現しているといいます。

北欧のミニマルで時代を超越するデザイン性と日本の伝統美にインスパイアされたDNAを宿すニコライさんは、建築物のフォルムや空間から触発されてフラワーアートを作ることも多いといいます。奈良さんは「陶芸は自分の手でしかつくれない伝統的なものがつながってできている。誰も見たことがない新しい芸術の世界観を立ち上がらせる」としています。ニコライさんと奈良さんが出会ったことによる互いの内なるDNAの表現から生まれた空間美に触れることができます。

また、展覧会会場と同じビルの一階店舗では、フラワーボックスなど季節の商品が目を楽しませてくれる。

お問い合わせ先

ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン
Tel:03-5464-0716(平日10:00~18:00)
■Nicolai Bergmann × 奈良祐希「JAPANDI-NA(ジャパンディーエヌエー)」
■2021年12月15日(水)~2022年1月14日(金) 11:00~18:00(※12月29日から1月4日まで休み)
■Nicolai Bergmann Flowers & Design Flagship Store 2F(東京都港区南青山5-7-2 2F)
■入場料無料
■主催 Nicolai Bergmann K.K. / UENOJAPAN株式会社
■協賛 株式会社 福光屋 / ペリエ ジュエ

Nicolai Bergmann(ニコライ・バーグマン)/ フラワーアーティスト デンマーク出身。スカンジナビアン・スタイルのセンスと、細部にこだ わる日本の感性を融合させ、フラワーデザインの世界でユニークな作品を発表し続けている。活動の幅は広く、ファッションやインテリアの分野でも世界有数の企業と共同デザイン・プロジェクトを手がけている。現在、国内外に13店舗のフラワー・ブティック、カフェを展開。

奈良祐希(ならゆうき)/ 陶芸家・建築家 石川県金沢市出身。350余年の歴史を誇る大樋焼十一代大樋⾧左衛門氏を父に持ち、祖父である十代目(現・大樋陶冶斎)は文化勲章受章者。伝統家系の⾧男である奈良は当初は陶芸から距離を置き、東京藝術大学で 建築を学び、同大学大学院(美術研究科建築専攻)を主席で卒業。2021 年には若手建築家の登竜門であるUnder 35 Architects exhibition 2021 ファイナリストに選出されるなど、建築家としても将来を嘱望されてい る。

リンクを
コピーしました