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「人参、舞茸、油揚げの揚げ春巻き」巻いて揚げたらなんでも美味しい! 菜食ひとりまかない飯Vol.4

ヴィーガン食に興味があるけど家族やパートナーに作る料理に取り入れるのはハードルが高い、忙しくてご飯にあまり時間をかけられないけれど作ってみたい、もちろんすでにヴィーガンじゃわい! という方にもぜひ試してほしい、「菜食ひとりまかない飯」をパリの料理家・室田 HAAS 万央里さんがご紹介。

巻いて、揚げたら、なんでも美味しい

「巻いて、揚げたら、なんでも美味しい」を座右の銘にしてもおかしくないくらい、気がつけば何でも巻いて揚げている。

ここ長野に来てから、野菜が大変美味しい。水曜日と木曜日に私がお昼の定食を作っているバラック食堂では、地元のとれとれ、ぴんぴんの無農薬野菜が届くので、それが美味しすぎてむしろ私の料理が邪魔にならないように一生懸命。生の状態か、蒸して塩とオリーブオイルが一番美味しいからといって、そればっかり出すわけにはいかないので、いろいろと苦心するのですが、そのなかでよくやるのが春巻き。特に最近は野菜一種類「だけ」春巻き。

小松菜「だけ」春巻き、大根「だけ」春巻き、茄子「だけ」春巻きとよく巻いた。本当に一種類の野菜を軽く塩をして巻くだけなので、こちらでご紹介するまでもないのですが、結論といたしましては巻いてあげれば大概美味い。野菜の味がくっきり際立つ、揚げ春巻きのポテンシャルの高さよ。

今日の春巻きは、人参と舞茸と油揚げの春巻きです。

「だけ」ではないのは中華の小麦で出来た春巻きの皮ではなく、ライスペーパーで巻くから。この皮の場合、なぜか具はいろいろ入っていた方が美味しい。そしてなぜライスペーパーかというと、生の春菊を上にたんまりのせて食べたいからです。むしろ本当はこっちが主役。熱々揚げたてのライスペーパーに、ハーブやレタスが合うのは皆さんご存知かと思いますが、サッとタレと和えた春菊もよく合います。

必ず揚げたての春巻きに、食べる直前にタレを絡めた春菊をのせて、両方同時にほおばってくださいね。私はこればかりシャクシャクはふはふ4本全部食べて、軽い昼食としてしまいましたが、2人分のおかずとしてももちろん!

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Profile

室田 HAAS 万央里(ムロタ ハース マオリ)

東京生まれ。17歳でNYに移り住んだ後、インドネシア、再び東京を経て2003年に渡仏。モード界で働いた後、ケータリング業に転身、料理教室や出張料理をパリで行う。現在は主にオンラインでのヴィーガン料理教室、レシピ本執筆、企業へのレシピコンサルティングなどを手がける。ハム好きな4歳の娘、ほぼベジタリアンな夫と暮らしながら「みんなが喜ぶヴィーガン料理」をインスタグラムで発信している。2019〜2021年、朝日新聞デジタル&W で「パリの外国ごはん そのあとで。」を連載。著書に「パリの菜食生活 ふだんづかいのヴィーガン・レシピ」(青幻舎)、「Tokyo Les recettes culte」「Cuisine Japonaise maison」(ともにフランス、Marabout 社)がある。 インスタグラム:@maorimurota

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