爽やかな風と上質な逸品に出会う「ニセコ蒸溜所」
2023.9.9

北海道の道央西部、ニセコ積丹小樽海岸国定公園内のニセコアンヌプリと支笏湖国立公園内に位置する羊蹄山に囲まれたニセコ町。日本有数の豪雪地帯で世界的スノーリゾートとしても知られるこの地に、新たな名所が誕生し、 話題を集めている。ニセコは上質な軟水に恵まれ、気温が下がりすぎないため農作物の栽培にも適しているが、ここでウイスキーづくりを始めたのが「ニセコ蒸溜(じょうりゅう)所」だ。
2023.9.9
北海道の道央西部、ニセコ積丹小樽海岸国定公園内のニセコアンヌプリと支笏湖国立公園内に位置する羊蹄山に囲まれたニセコ町。日本有数の豪雪地帯で世界的スノーリゾートとしても知られるこの地に、新たな名所が誕生し、 話題を集めている。ニセコは上質な軟水に恵まれ、気温が下がりすぎないため農作物の栽培にも適しているが、ここでウイスキーづくりを始めたのが「ニセコ蒸溜(じょうりゅう)所」だ。
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蒸溜所では、ニセコアンヌプリの良質な伏流水を使用し、大麦麦芽などを原料とするモルトウイスキーをメインに、ジンの製造も行う。ウイスキーは製造開始後、短くても3年の熟成期間が必要なため、商品の発売は2024年以降となる予定だが、現在第1弾商品となる「ohoro GIN(スタンダード)」が販売中だ。オホロとはアイヌ語で「続く」という意味で、この地で生まれたジンが多くの人に親しまれ、未来永劫(えいごう)続くようにとの願いが込められている。道内産のヤチヤナギとニホンハッカなどのボタニカルを加えたこのジンは、クリアでしっかりとした味わいにシトラスの軽やかさを感じさせ、カクテルベースとしてもおすすめだ。
現在蒸溜所では1回最大8名の完全予約制見学ツアーを行なっている。60分のツアーでは製造スタッフによる蒸留工程の解説や貯蔵庫の見学、バーカウンターでの有料試飲などが楽しめる。地元、後志産のカラマツを多用した建物内には木製の発酵槽やスコットランド製のポットスチルが並び、静かに熟成の時を刻んでいる。巨大なポットスチルの目の前に併設されたバーでジンやカクテルを楽しみながら、まだ見ぬウイスキーに思いを馳(は)せてみたい。
text: Junko Kubodera, edit: Miyuki Kikuchi
ニセコ蒸溜所
北海道虻田郡ニセコ町ニセコ478-15
Tel.0136-55-7477
営業時間:10時〜17時
定休日:無休(年末年始は要問い合せ)
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