爽やかな飲み口と華やかな余韻 イタリア最高級の「フランチャコルタ」を楽しむ
2023.9.1

TRATTORIA CREATTAの「フランチャコルタガーデン」にて
イタリアが誇る最高級スパークリングワイン、フランチャコルタ。生産量の少なさと、職人気質のワイナリーが生み出す美味しさから「フランチャコルタの奇跡」とも呼ばれる。その味わいは、辛口ですっきり。 優しくクリーミーな泡で、残暑厳しい今の季節に喉を潤して。
2023.9.1
TRATTORIA CREATTAの「フランチャコルタガーデン」にて
イタリアが誇る最高級スパークリングワイン、フランチャコルタ。生産量の少なさと、職人気質のワイナリーが生み出す美味しさから「フランチャコルタの奇跡」とも呼ばれる。その味わいは、辛口ですっきり。 優しくクリーミーな泡で、残暑厳しい今の季節に喉を潤して。
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フランスのシャンパーニュと並び称される、イタリア最高級のスプマンテ(スパークリングワイン)、「フランチャコルタ」。イタリア北部ロンバルディア州、ミラノに程近いイゼオ湖畔の丘陵地帯、フランチャコルタ地方で、伝統的な瓶内二次発酵製法で造られるプレミアムな味わいが人気だ。1995年に統制保証原産地呼称(D.O.C.G)の格付けを獲得したワイン。
ラベルだけで、原産地名、製造方法、ワイン名を特定できるのは、フランスの「シャンパーニュ」、スペインの「カヴァ」、イタリアの「フランチャコルタ」の3つのみだ。
使用可能なブドウ品種や、手摘みでの収穫、最低18カ月以上の熟成期間など、厳しい生産基準を設けるフランチャコルタ協会が提示した条件をクリアしたものでなければ「フランチャコルタ」を名乗ることはできない。さらに、ブドウ栽培から醸造まで自社で行うというイタリアの職人が貫く強いこだわりも加わり、生産量は2022年で約2021万本。その希少性や品質の高さから、ワイン好きの間では「フランチャコルタの奇跡」とも呼ばれるとっておきの味なのだ。
実はこのワイン、愛好家の間では「夏に飲むのが最高」と囁かれている。ブドウ栽培に適した豊かな気候と土壌に恵まれたフランチャコルタ地方は、シャンパーニュ地方より南。ブドウが自然にしっかり熟成するため、多くのワイナリーが糖分添加作業をしない「ドサッジョ ゼロ」を生産。その味わいは辛口ですっきり。美味しいのはもちろん、ヘルシーなのだ。さらに、環境を意識した生産者も増え続け、産地全体の65%以上が有機栽培の畑。安心して飲み続けられるのも嬉しい限りだ。
特にお勧めは、イタリア語の「セータseta(=シルク)」に由来する「フランチャコルタ」にしかない世界唯一のカテゴリー「サテン」だ。シャルドネ、ピノビアンコのみを使用し、発酵期間は最低24カ月。低いボトル圧で造られるため、シルクのように泡がデリケートできめ細かい。クリーミーな口当たりと爽やかな酸味が魅力だ。そんな「サテン」は、繊細な味の料理にぴったり。鮨、さしみなど日本食の味わいをふくよかに引き立てるので、残暑厳しい折にいただきたくなるさっぱりした食事とも相性が良い。食前酒としてはもちろん、食中酒としてもお勧めだ。ぜひ、今から始めてみては。
サテン・オーガニック N.V.。春の野の花と繊細な緑の果実による時代を超越したハーモニー。最低36カ月の澱上瓶内熟成。
フランチャコルタ・ブリュット。シャルドネ 90%、ピノ・ネーロ 10%でふくよかな果実味と伸びやかな酸味と熟成の複雑性が特徴。
酸味には爽やかさを感じ、繊細な泡立ちとエレガントな余韻が印象的なヴィッラ・クレスピアのミッレジマート“ミッレ”ブリュット。
お問い合わせ先
フランチャコルタ協会日本事務局 03-6384-5925 https://franciacorta.wine/ja
「美しくなるビアガーデン」
東京都中央区銀座3-6-1 松屋銀座8階 屋上テラス
営業期間: ~2023年9月30日(土)
平日 17:00~22:00(最終予約受付20:00)
休日 16:00~22:00(最終予約受付20:00)
※日曜日または、連休最終日は16:00~21:30(最終予約受付19:30)
※営業時間はイベント開催により変更する場合がございます。
定休日: 無休(松屋銀座の休館日に準ずる)
※天候により、休業の場合がございます。
https://utsukushikunaru-beergarden.com/
お問い合わせ: 050-3623-3937
ヴィーノ ハヤシ (ヴィッラ・クレスピア)tel: 03-5643-5558
舶来葡萄酒商會(ロンコ・カリーノ)tel: 050-3558-3522
ワインウェイブ (アンティカ・フラッタ)tel: 06-6766-0260
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【雑誌『marie claire』のPDFマガジンダウンロードページ】
©︎marie claire/text: Jun Makiguchi
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