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地域文化とつながる温泉旅館で日本の魅力を発見する旅「界 仙石原」で内なる「表現欲」と出会う

仙石原を見下ろす客室。全室に温泉の露天風呂が

「王道なのに、あたらしい。」をコンセプトに、日本を代表する温泉地22か所で展開している星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」。各地に受け継がれる伝統的な温泉文化を守りつつ新たな価値を創出し、一生モノの感動をゲストに伝えていく。今回ご紹介するのは、「界 仙石原」。関東随一の温泉地にあって多くの美術館や博物館を抱くこの土地だからこそ出会える、「界」ならではの温泉旅館の新しい楽しみ方とは?

古来、豊かな自然が多くの芸術家たちにインスピレーションを与えてきたという箱根の仙石原。それ故か様々なジャンルの美術館が立ち並ぶ。2018年7月、この地に誕生したのが「界 仙石原」だ。観光名所すすき草原から徒歩15分ほどの標高700mの斜面に造られた建物は、エントランスを入るとレセプション階までの急勾配をエスカレーターで登っていく。その間に数多くのアートと出会うのだが、それもそのはず、宿のコンセプトは「アトリエ温泉旅館」。開業前には、「アーティスト インレジデンス 箱根仙石原」を実施し、国内外の芸術家が滞在し作品を創作。全16室ある各客室に、この催しで創作された作品が展示されている。

【界 仙石原】客室_紅葉
各客室には全て違うアーティストの作品が飾られている
【界 仙石原】ライブラリー全景
ロビー階にある「アトリエライブラリー」

一方、大自然や芸術に刺激を受けたゲストが、自己表現する場も設けられている。「アトリエライブラリー」では、地域に親しむための「ご当地楽」として、手ぬぐいへの絵付け・色付け体験が可能。より創造性を深めるなら、「その地域、その季節ならではのおもてなし」にこだわる「界」の象徴とも言えるオプションプラン「手業のひととき」への参加を。今秋行われるのは、日本画家・加藤正二郎氏とのアート制作。丁寧なレクチャーのもと、伝統画法を用いて仙石原の自然を自分らしく表現できるので、想像以上の出来映えにきっと大満足するはずだ。

【界 仙石原】ご当地楽1
箱根をイメージした手ぬぐいに色付けする「ご当地楽」

ほかにも、「ご当地」感は満載。温泉は大涌谷から引かれた酸性の湯で、全国の「界」の中でもかなりの個性派。短時間の入浴で肌も滑らかになり、体もしっかり温まる。地元の食材、調理法にこだわった会席料理では、旬の味が楽しめる。「先付け」には、「サーモンの瞬間燻製 フルーツと小野菜」が登場。ガラスのドームを開けると大涌谷の湯煙を思わせるスモークがふわりと漂う様が芸術的だ。

【界 仙石原】夕食_先付
器や盛り付けなどにもアートのセンスが光る。まるで芸術鑑賞

その土地からインスパイアされた豊かなクリエイティビティとの触れ合いを通して、自らの内にある創造性と邂逅する。これこそが、「界 仙石原」が提案する全くあたらしい、上質で豊かな旅のかたちなのだ。

【界 仙石原】外観_本館

「界 仙石原」
神奈川県箱根町仙石原817-359
tel: 050-3134-8092(9:30~18:00/界予約センター)
https://kai-ryokan.jp/sengokuhara

注ぎたてビールの飲み放題も。トマムで楽しむビアガーデン

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