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セレーナ・ゴメスがメイクとメンタルヘルスについて語る「メイクをしている自分しか見せられないと思っていた」

©️Variety/Penske Media / Aflo

セレーナ・ゴメスが『マリ・クレール』仏版のインタビューに応えて、美へのこだわりや、メンタルヘルスについて語る。

元ディズニーチャンネルの子役スター、歌手、プロデューサー、女優として活躍する29歳のセレーナ・ゴメス。昨年は、自身がプロデュースするメイクアップブランド「Rare Beauty」を立ち上げ話題を集めた。「Rare Beauty」は「非現実的な完璧の概念をなくすこと」をコンセプトに、2020年9月に誕生したブランドで、幅広くメイクアップアイテムを扱うだけではなく、「メンタルヘルス101」というメンタルヘルスに関する教育支援を行うキャンペーンも展開している。現在は、アメリカ、カナダ、メキシコ、ヨーロッパの化粧品専門店「セフォラ(SEPHORA)」とオンラインで販売中(日本未発売)。

難病を乗り越え、さまざまな活動に果敢に挑戦を続けるセレーナに、『マリ・クレール』仏版がインタビュー。彼女が考えるメイクアップとは、またメンタルヘルスに関して様々なタブーを打ち破らなければならない理由とソーシャルメディアの役割について語る。

あなたとメイクの関係は?

私は子供の頃からほぼメイクの椅子に座って育ちました。何年もの間、私は美しく見せるために、メイクをすることが必須だと考えていたの。今、私の美容とメイクの方法は劇的に変化しているわ。アイシャドウは私が遊ぶためのアクセサリーになっているのよ。

あなたは7歳からメイクをしていると聞いています。今、あなたはすっぴんでも外出していますか?

もちろんよ!何も付けない日もあるわ。時にはとっても鮮やかなリップだけを塗ることもあるの。健康危機の問題が続いてる今年は家で過ごすことが多いけど、より自分の肌をいたわる時間を作ることが好きなの。

あなたが立ち上げた「Rare Beauty」をどう定義しますか?

とても簡単にメイクができて、肌の色や体、性別や社会的背景などに関係なく、自分の特徴を隠すのではなく、むしろより良くするために作ったブランドです。

お気に入りの商品はありますか?

今は“パーフェクト ストローク マット リキッドライナー(Perfect Strokes Matte Liquid Liner)”を気に入っているわ。いつも目の外側のラインを描くことに苦労してきたのだけれど、このペンのストロークは完璧なの。書道ブラシからインスパイアされているので、滑りやすく美しい猫の目のような形が描けるの。

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「Rare beauty」は他のブランドとどう違いますか?

私はずっとメイクが大好きだったので、「Rare Beauty」では単なるメイクアップブランドではないものを提供したいと考えていたわ。私のプロダクトは品質の上でも非常に満足する評価を得ているの。でも私が最も誇りに思っていることは、メンタルヘルスの問題に対するこのブランドの影響力なのよ。美容業界と完璧さの基準を変えることに役立っていると自負しているの。

なぜメンタルヘルスの問題は見過ごされがちだと思いますか?

多くの人々は汚名を着せられないように、沈黙の中で苦しんでいるの。これは私が経験してきたことで、もっとオープンにメンタルヘルスについて話ができる社会で育ちたかったわ。そこで私たちは「Rare Beauty」の設立とともに「メンタルヘルス101」キャンペーンを開始したの。このキャンペーンでは、学校でメンタルヘルスとは何かを学び、他のカリキュラムと同様に扱われる。困難に直面している若者が孤独を感じないようにすることが重要だわ。彼らがもっと多くの情報や治療方法にアクセスできるようにすることで、彼らの生活を変えていくことが目的なの。

ソーシャルネットワークは個人の脆弱性、自己イメージの低下を助長するのではないでしょうか?

ソーシャルメディアは非常に強力なツールよ。私は重要なトピックについて話すためのプラットフォームを提供してくれた彼らにとても感謝しているわ。一方、他人と比較するスパイラルに陥るという、暗い側面を持っていることも事実だわ。投稿された写真のほとんどは、その人が選りすぐったほんの小さな側面しか見せられていないということが残念。私たちはその投稿を鵜呑みにして、「自分は大したことない」と言い聞かせることになるの。いつの日か、このネットワークがより現実的な表現を伝えられるようになることを望むわ。ソーシャルメディアは私たちの生活に大きな影響を与えているのだから!

難病のループス(全身性エリテマトーデス)によって体重が増えた後、あなたはネットワーク上で笑われました。それでもあなたは自分自身を表現し続けてきましたか?

はい、必要不可欠だと感じています。私はこのプラットフォームで世界を変え、より良い場所にするための声を届け続けなければならない思っています。

インスタグラムで2億3500万人のフォロワーがいます。どうやって公的生活と私生活を分けていますか?

私は自分の時間を大切にしたいと思っています。有名であろうとなかろうと、自分のために時間を使い、プラグを抜く方法を知っておくことは非常に重要です。

あなたのモットーは?

私たちは人間なのだから、不完全であるということを忘れないでください。

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  • This article was published on marieclaire.fr


    text:Aurélie Lambillon


    translation: Keiko Suyama

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