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若返りをはかるミラノの老舗ブランド。シンプルなIラインをモダンにアップデート【2023年春夏ミラノコレクション】

「フェラガモ」23年春夏コレクション

オートクチュールやパリ、ミラノコレクションの取材を続けているファッション・ディレクターの萩原輝美さんによる最新コレクションリポート。今回は、9/20~26の期間にミラノで行われた2023年春夏ミラノコレクションの傾向を現地からお届け!

2023年春夏ミラノプレタポルテコレクションが、9月20日から7日間の日程で行われました。今シーズンは公式スケジュールの全ブランドがリアルなショー形式で発表することになり、コロナ禍を抜け出したような勢いです。

コロナ禍を経て再びミラノに活気が

ミラノは2020年2月を最後に2年半ぶりのコレクション取材です。この間、ホテルやブティックはコロナ後を見据えたリノベーションが相次ぎ、「グッチ」のブティックはまだ仮店舗で営業中。リナシェンテ百貨店は、売り場構成も広く見やすくリニューアルし、来店客でにぎわっていました。

新生「フェラガモ」に注目

ミラノコレクションでは若手デザイナーのデビューが少なく、イタリアの老舗ブランドが中心ですが、この2年でデザイナー交代が相次ぎ、今回デビューショーを披露するブランドが話題です。「フェラガモ」は弱冠27歳のマクシミリアン・デイヴィスを迎え、ブランド名も創立者のファーストネームであるサルヴァトーレをとり、「フェラガモ」として再スタートしました。どのブランドもZ世代をにらんだ新しい顧客層にアピールするために若手を起用し、ブランドのリフレッシュを図っています。

今シーズンの傾向は、ほっそりしたIラインシルエットが中心ですが、肩や袖に量感を加え、新しいフォルムを作っています。クロップド丈の短いトップスで健康的に肌見せするスタイリングも先シーズンに引き続き増えています。きれいな色で明るい気分を演出するブランドが目立ちました。

text: Terumi Hagiwara

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