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映画『ヴィレッジ』横浜流星と黒木華にインタビュー。生きづらさを抱える人たちへのメッセージとは?

自分らしさを忘れずに、支えてくれる人たちを大切にして生きてほしい

映画『ヴィレッジ』横浜流星 黒木華

──主人公の暗闇の人生に、ひとすじの“光”を与えた幼馴染・美咲のような“光”の存在はいますか?

横浜 友人です。今でも高校の同級生と仲が良くて、みんな普通に会社で働いてたり、パーソナルトレーナーになったりと別々で。元々芸能学校で知り合ったのですが、芸能界で活躍してる友人はいなくて。彼らといると、学生時代の自分に戻れるし、彼らもそういうふうに接してくれるのですごく大事な存在だと思います。救われています。

黒木 家族や友達ですね。

──お二人が考える、この作品のテーマは?

横浜 美咲と見に行った薪能の演目『邯鄲(かんたん)』の物語が反映されてたりして、美咲のセリフにもあるとおり、人生というのは良い意味でも悪い意味でも、夢のようなものなんじゃないかと、優を生きてみて改めて思いました。

黒木 映画のテーマの一つに“同調圧力”への問題提起がありますが、村だけではなく、この世界で生きている上で辛いことがあった人たちに共感してもらえたり、救われなさに逆に救われたり……。そういうところじゃないかなって思います。

映画『ヴィレッジ』横浜流星 黒木華
©️2023「ヴィレッジ」製作委員会

──エンドロールを含む最後の最後まで見ると、希望か、絶望か、解釈が変わってくると感じました。

横浜 そうですね。エンドロールのあとも、しっかり見てほしいです。

──今の日本で生きるのが辛いなと感じている方に向けてメッセージをお願いします。

横浜 みんな辛いと思いながら生きてるんじゃないかな。自分らしさを忘れないでいてほしい。周りを見た時に、ちゃんと自分のことを支えてくれる人がいるはずなので、その人たちを大切にして生きてほしいと思います。

黒木 人って意外と他の人のことを見ていないから、あんまり気にしなくても大丈夫。そして、生きるのが辛いなと感じた時のためにも、私たちは映画を作っているので、そんな時に寄り添える存在になれればと思っています。

映画『ヴィレッジ』
公開日:2023年4月21日(金)
監督・脚本:藤井道人
出演:横浜流星 黒木華 一ノ瀬ワタル 奥平大兼 作間龍斗/ 淵上泰史 戸田昌宏 矢島健一/ 杉本哲太 西田尚美 木野花/ 中村獅童 古田新太
音楽:岩代太郎
制作プロダクション:スターサンズ
配給:KADOKAWA/スターサンズ
公式サイト:https://village-movie.jp/

衣装 問い合わせ先
横浜流星/クリスチャン ディオール
東京都千代田区平河町二丁目一番一号
0120-02-1947

Profile

横浜流星
1996年9月16日生まれ、神奈川県出身。2011年俳優デビュー。近年の出演作に、『きみの瞳が問いかけている』(20)、『あなたの番です 劇場版』『DIVOC-12/名もなき一篇・アンナ』(21)、『嘘喰い』『流浪の月』『アキラとあきら』『線は、僕を描く』(22)など。ドラマでは、「初めて恋をした日に読む話」(19/TBS)、「私たちはどうかしている」(20/NTV)、「着飾る恋には理由があって」(21/TBS)、「DCU」(22/TBS)、「新聞記者」(22/Netflix)などに出演。今年上演された舞台「巌流島」は全40公演完売・満席で幕を閉じた。


黒木華
1990年3月14日生まれ、大阪府出身。2010年、NODA・MAP番外公演 「表に出ろいっ!」に娘役で出演。その後映像作品にも活躍の幅を広げ、『小さいおうち』(14)でベルリン国際映画祭の最優秀女優賞(銀熊賞)、『浅田家!』(20)で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。主な映画出演作に『リップヴァンウィンクルの花嫁』(16)、『日日是好日』(18)、『先生、私の隣に座っていただけませんか?』(21)、『余命10年』(22)、『イチケイのカラス』(23)『#マンホール』(23)など。主演映画『せかいのおきく』が4月28日(金)より公開。

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