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<ビューティジャーニー>第20回 美容都市・大邱は今日も進行形

世界でも有数の韓方医療・西洋医療病院が集まる大邱。空港~クリニックの送迎サービスや日本を含む外国人患者のための各言語通訳支援も実施。豊富な種類の韓方が購入できる薬令市場や、無料で楽しめる大邱 薬令市 韓医薬博物館もマストチェック!(c)Nathalie Lima Konishi

【10月31日 marie claire style】先日、10年ぶりに訪れた韓国はポジティブな発見に満ちていた。今回訪ねたのは初めて耳にした大邱(テグ)という街。360年以上の歴史を誇る韓医学(韓国では1986年の医療法改正以降、漢方ではなく韓方)と西洋医療がバランスよく合わさった2メディシティ"だ。美容の悩みや健康寿命を延ばすための明確な答えを備える場所として、今、世界中から注目を集めている。

 さっそく訪れた「大邱韓医大学付属 大邱韓方病院」は、韓方医と西洋医、約60人が在籍する韓方の総合病院だ。医師による鍼の治療や、国内で承認されている韓方薬約350種(日本は約150種)から独自のブレンドでデトックスを行うオーダーメイドの予防医療が活況を呈している。次に向かったのは「ビーエル 整形外科 皮膚科」という国内最高水準の技術を誇るクリニック。韓国といえば、最先端の美容医療を忘れてはならない。今回はエステを体験したが、その種類の多さとクオリティに感銘を受けた。”自分らしく年齢を重ねる”が信条の私だが、人生では時に何かに身を捧げる代償として、コスメや食事だけでは解決しづらい肌悩みも起こりうる。努力を怠るつもりはないが、選択肢を知ることで、ある種の安堵を感じたことは正直に告白したい。

 また、同クリニック内で目を引いたのが「Dr.JSK」というスキンケアコスメだ。年齢肌に最適なライン”ラジェニサント”は、化粧水の段階でこれまでにないうるおいを感じ、翌朝にはつるんとした質感が得られた。即効性を備えるドクターズコスメの頼もしさがここまで進化しているとは想像もつかなかった。

 旅の最後は、薬膳料理研究家の吳錦善(オ・グンソン)さんのもとへ。大腸がんを患ったご主人のために一から食材を見直し、見事完治させたという奇跡の人だ。彼女の言葉はとても印象的だった。「食事とは、仕事でも義務でもなく命である」。我々は自身の人生に言い訳をしていないだろうか。まだ他にできることはあるはずだ。これまで、そしてこれからも隣人であるこの国で、美しくも難しい現代を生き抜くヒントを得たような気がした。

■お問い合わせ先
・大邱医療観光振興院 高何那(コウ・ハナ)/+82-53-253-1565(日本語)
http://hp.medicitydaegu.com/jp/pages/main/
・大邱病院
http://daegu.dhu.ac.kr/jpn
・JSK CO., Ltd.
https://jskjapan.com
・BLクリニック
http://beautyleader.or.kr/index.php?menu_gb=EN3 (英語)
http://bl.or.kr/index.php/menu_gb/KR0 (韓国語)
(日本語のページはまだありません)
・オ・グンソンさんのお店
http://xn--jj0b357a9td.com/

■プロフィール
小西俐舞ナタリー(Nathalie Lima Konishi)
フランス人の父を持つビューティアクティビスト。モード系美容誌編集を経て独立後、日本や海外の美容媒体をメインに、コレクション速報や取材現場で得た美容メソッドなどを中心に執筆中。レインボータウンFMのラジオ番組「Nathalie’s Beauty Talk」では第1土曜と第2木曜にフランスの最新情報などを紹介している。

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※記事内の商品価格はすべて、本体のみ(税抜)の価格です。
(c)marie claire style/selection, text, photo: Nathalie Lima Konishi

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