×

「ザ・ホテル青龍 京都清水」昭和初期のクラシカル建築で歴史や文化を体験

京都の緑豊かな東山の傾斜地に2020年にオープンした「ザ・ホテル青龍 京都清水」は、昭和初期に建てられた元京都市立清水小学校の校舎を活用したヘリテージホテルだ。館内のいたるところに小学校時代の面影を残し、小学校や地域が長年築いてきた歴史や文化を体験できる。

「ザ・ホテル青龍 京都清水」のコンセプトは「記憶を刻み、未来へつなぐ」。1933年(昭和8年)に建てられた清水小学校校舎は、洋と和を融合させたモダンな鉄筋コンクリート造りで、地域の景観にも重要な役割を果たした。また地域自治の拠点や伝統的コミュニティの中心施設としての役割があったという。歴史ある外観や内観など、小学校時代の装飾を残しながら快適な滞在ができるような改装を施している。

ザ・ホテル青龍 京都清水
大階段の上は、宿泊者専用のテラス

建築当時の洋風デザインを保存、活用

外観のタイル張りやスパニッシュ瓦葺(ぶ)きの屋上パラペットとそれを支える木製の腕木、アーチ状の連窓、異なる階層の3棟をコの字形に配置し中央の大階段でつなぐ配置など、建築当時の洋風デザインはそのままに、大階段の上部に宿泊者専用のコートヤードテラスを設け、季節や時間により移り変わる風景を眺めながらくつろぐことができるようにした。建物内部も、梁(はり)や腰板張り、天井など共用スペースで往時をしのばせる装飾を残し、講堂だったスペースは図書館を思わせるレストランに生まれ変わった。

ザ・ホテル青龍 京都清水
屋上パラペットとそれを支える木製の腕木

引き算の美学でしつらえたミニマルな客室

客室は既存棟にある41.8㎡のスタンダードコーナーキングから増築棟にある136.3㎡のパノラミックスイートまで15タイプ、計48室。既存棟の客室はクラシカルな建築をひきたてるようシンプルに、増築棟の客室はモダンな建築に調和するミニマルな内装だ。

ザ・ホテル青龍 京都清水
既存校舎にあるスーペリアキング。クラシカルな趣が残る

東京から1時間で南国へ!「SHIRAHAMA KEY TERRACE HOTEL SEAMORE」

ザ・ホテル青龍 京都清水
京都府京都市東山区清水2-204-2
https://www.princehotels.co.jp/seiryu-kiyomizu/

リンクを
コピーしました