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篠山紀信さんとmarie claire

©CHUOKORON-SHINSHA,INC., 2014

日本を代表する写真家、篠山紀信が亡くなった。グラビア撮影より「激写」という言葉を生み出し、著名人のヌードでも注目を浴びてきたが、その撮影対象は芸術やファッション、建築、旅、ドキュメントなど幅広く、時代をまたぎ、シャッターを切り続けてきた。「marie claire style」では2014年12月18日号で篠山紀信の写真が表紙を飾った。オノ・ヨーコのインタビューが巻頭企画となった同号を、編集長田居克人が振り返る。

1月4日、写真家篠山紀信さんが83歳で亡くなりました。昨年から体調を崩され、仕事も休まれていたと聞いています。

弊誌「marie claire」では表紙で一度、篠山さんの写真を使わせていただいたことがあります。2014年12月18日発行号(No.39)で、表紙とカバーストーリーで使わせていただきました。被写体はジョン・レノンとヨーコ夫妻。実はこの写真は2015年にTASCHEN社から発行された篠山さんの写真集「Double Fantasy JOHN LENNON&YOKO ONO」からピックアップしたものです。

2010年に開催された篠山さんの写真展をきっかけに、写真集「Double Fantasy JOHN LENNON&YOKO ONO」の企画を任された私の友人の杉山絵美さんから写真の使用を打診されたのです。

杉山さんは幼少の頃、毎夏軽井沢に長期滞在していたジョン・レノン一家と家族ぐるみで交流があり、そのご縁もありヨーコさんから写真集の企画を頼まれていました。

表紙の写真が撮られた1980年の12月、ジョン・レノンは凶弾に倒れました。

ジョンとヨーコのツーショット写真で、世界で最も有名な写真は、篠山さんが撮影したこの写真ではないでしょうか。素晴らしい写真を遺された篠山さんに、心から哀悼の意を表したいと思います。

marie claire
編集長
田居克人

雑誌『marie claire』2014年12月18日号を読む

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