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「ロンジン」のレディスウォッチが愛される理由 ヴァイスプレジデント マーケティングのマチュー・バウムガルトナー が語る

1832年創業──創業190周年を迎えた老舗時計メゾン「ロンジン」は今年、得意とするクラシカルエレガンスをモダンに昇華した新作で市場にインパクトを与えた。レディスウォッチの新境地を開いたブランドの強みを、来日したヴァイスプレジデント マーケティング、マチュー・バウムガルトナー氏に伺った。

ヴァイスプレジデント マーケティングが語る、「ロンジン」のレディスウォッチが魅力的な訳
ロンジンのヴァイスプレジデント マーケティング マチュー・バウムガルトナー氏

──まずは190周年、おめでとうございます。

「ありがとうございます。ロンジンは、190年という長い歴史の中で数々の技術革新をもたらしてきました。またさまざまなスポーツ競技におけるタイムキーピングの経験も豊富です。同時にエレガンスであることも、重要な柱に据えています。ダイバーシティなブランドであることが、ロンジンの強みです」

──特にレディスウォッチは、エレガントな印象が強いです。

「レクタンギュラー(角形)のロンジン ドルチェヴィータと、丸形のラ グラン クラシック ドゥ ロンジンは、不動の人気を誇ります。どちらもロンジンのクラシカルエレガントを体現した、ロングセラーコレクションです」

──その2大アイコンに今年登場した、極めてミニマルかつカラフルなモノクロマティックは、ロンジンに新境地をもたらしたと感じました。

「モノクロマティックは、既存のロンジンオーナーや市場に驚いていただきたいと思い、開発を進めました。ロンジン ドルチェヴィータはローマ数字が特徴ですが、それを敢えて外し、ラ グラン クラシック ドゥ ロンジンも含め、インデックスがないプレーンなダイヤルを5色取り揃えています。その中には、オレンジや今までのロンジンブルーよりも明るいブルーといったビビッドなカラーリングにもチャレンジしました。ロンジン ドルチェヴィータは、若々しいイメージになり、また手に取りやすい価格帯に設定しています。一方ラ グラン クラシック ドゥ ロンジンは、ダイヤモンドベゼルでラグジュアリーな装いです」

──ロンジン ドルチェヴィータは、スイスのファッションデザイナー、イヴォンヌ・ライヒムートのレーベルYVY(イヴィ)とのコラボレーションでも話題となりました。二重ストラップが、とても斬新です。

「ロンジンは、東京での『ロンジン賞 ジャパンカップ』をはじめ、長く乗馬スポーツをサポートしています。一方、チューリヒを拠点とするYVYも乗馬とかかわるライフスタイルに関心を寄せているブランドです。このような共通点から、今回のコラボレーションが実現しました。3モデルを展開する中でブラックは馬具をイメージしたリベット付きで、ロックテイストな仕上がりです。ベージュはエレガント、ブラウンはクラシカルな雰囲気になっています。先ほどのモノクロマティックもそうですが、同じモデルでも色でイメージが変えられることが証明できたと思っています」

──ここまでお話ししていただいたい新作はクォーツですが、ロンジン スピリット コレクションに小ぶりなフェイスの直径37mmを追加するなど、女性が身に着けられる機械式にも注力されていますね。

「ロンジン スピリットの37mmは、女性に大ぶりなモデルが好まれること、そして男性もこのサイズに興味を持ってくれることもあり、サイズ感はクロスオーバーしている感じです。機械式時計はいつの時代の物でも修理ができ、世代を超えて受け継ぐことができる。サステナビリティであり、今の時代に合っています。またロンジン マスターコレクションには、女性メインに開発したムーンフェイズを搭載した機械式時計をラインアップしています。月の満ち欠けをダイヤルで示すロマンあふれる一本です」

──そうしたデザインや機械的な魅力に加え、この5年ほどでケースやダイヤルの仕上がりが格段に良くなっているように感じます。

「そう感じていただけるのは、光栄です。外装に関してはディテールに非常にこだわっています。そして同じスペックの時計と比べた際、ロンジンの時計がより満足度が高くなるよう心がけてきました。そうしたロンジンの魅力を昔からのユーザーはもちろん、日本の若い人たちにも知ってもらいたい。そのために日本の市場からの声に耳を傾け、日本人が好むモデルの提案を続けていく予定です。2023年のロンジンにも、どうぞご期待ください」

text: Norio Takagi

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お問い合わせ先

スウォッチ グループ ジャパン ロンジン事業本部
TEL:03-6254-7350

Profile

マチュー・バウムガルトナー

2006年に「ロンジン」に入社。2013年、スウォッチ グループのメディア戦略責任者を経て、2019年より「ロンジン」のヴァイスプレジデント マーケティングに就任。

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