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スイムスーツからランジェリーまで!開放的な気分でモードを楽しむ【2022年春夏パリコレクションレポート】

2022年春夏パリコレクションから、トップブランドのランウェイルックをお届け。

ミラノに続いて2022年春夏パリプレタポルテコレクションがデジタルとリアルショーで発表されました。

メゾンのヘリテージ(遺産)をモダンなコレクションに進化させる一方、ボディを強調したランジェリーやスイムスーツなど軽快なコレクションが並びました。

ヘリテージをモダンに進化させたコレクション

ニコラ・ジェスキエールがデザインする「ルイ・ヴィトン」のテーマは「仮面舞踏会」。軽やかなクリノリン(ボーンを入れて膨らませた)スカートはオーバーサイズのテーラードジャケットと合わせ、リアルな着こなしです。繊細なレースやラメが会場のシャンデリアに反射します。

過去と現在、クチュールとカジュアルなどを、メゾンのサヴォアフェール(匠の技)により合体させたコレクションはモードの魅力を最大限に広げました。

「ヴァレンティノ」がパリに戻ってきました。選んだ会場はスクエアの建物「カロー・デュ・トンプル」です。そこでヘリテージから生み出された作品を日常に繰り出させたのです。建物から飛び出したマヌカンは周りのストリートを歩き、カフェの観客にもアピールします。

コレクションはフラワーレリーフが散りばめられた白のミニドレスからスタートしました。チューブトップにはミニスカートやデニムパンツを合わせています。鮮やかなイエロー、グリーン、パープルのバルーンドレスに合わせるのはレースアップのペタンコサンダルやショートブーツ。カットワークや象嵌ディテールもふんだんに取り入れたラグジュアリーなストリートファッションです。

ランジェリーやスイムスーツ

「シャネル」はブラック&ホワイトの水着スタイルから始まりました。黒のニットに水着を重ねチェーンのネックレスを何重にも揺らします。ビキニにはウエスト周りにチェーンを重ね、とびきりのビーチウエアが登場しました。ツイードのミドリフトップにショートパンツなど軽快なコレクションです。会場はランウエイの周りをカメラマンが囲んで撮影するという80年代スタイルを設定し、ショーの臨場感をアピールしました。

「エルメス」が会場に選んだのはパリ郊外の空港。その円形ステージにはベージュからオレンジのグラデーションに染まるアート作品が並びます。テーマは「horizon」。自由と未来へ旅立とうという前向きなメッセージです。

スタッズのついた軽やかなレザートリミングのオーバーオールやブラトップドレスはモダンな仕上がりです。リラックスでラグジュアリー、70年代のプリント柄を復刻したドレスも軽快です。フィナーレは、会場の壁が開き飛行機が飛び立ちました。

text: Terumi Hagiwara

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