サステナビリティと社会貢献に取り組む新生「クロエ」が目指す未来
2021.7.30
ガブリエラ・ハーストをクリエイティブ・ディレクターに迎え、新しい歴史の1ページを開いた「クロエ」。“デザインは控えめに、アクションは大胆に”をコンセプトに、より環境や社会貢献を意識したものづくりで、新時代のラグジュアリーを提唱する。
2021.7.30
ガブリエラ・ハーストをクリエイティブ・ディレクターに迎え、新しい歴史の1ページを開いた「クロエ」。“デザインは控えめに、アクションは大胆に”をコンセプトに、より環境や社会貢献を意識したものづくりで、新時代のラグジュアリーを提唱する。
創業者ギャビー・アギョンの生誕100年を迎える今年、「クロエ」は、より未来を見据えたサステナブルなブランドへと大きく舵を切った。その先頭に立ち、メゾンを新たな局面へと導いていくのが昨年末にクリエイティブ・ディレクターに就任したガブリエラ・ハーストだ。2015年に自らの名を冠したブランドを設立し、サステナビリティを強く意識したクリエーションで世界からも注目を集めていた。すでに環境に配慮したものづくりに着手していた「クロエ」にとって、ガブリエラの存在は頼もしいばかり。
彼女が「クロエ」で初めて手掛けた今秋冬コレクションでは、ポリエステルとビスコースの不使用や、再利用の繊維、オーガニックデニムを使用することで前年に比べて4倍ほどサステナブルに。シルクの50%以上は有機農場のもので、カシミアは80%以上がリサイクルのものを用いている。さらには、ジュエリーやバッグのメタルピースを単一のゴールドかシルバーに絞ることにより、メッキ工程で生じる環境へのインパクトも低減させた。
また、環境への配慮に加え、「クロエ」は社会的な活動も重要視している。今秋冬コレクションの20%は世界フェアトレード連盟加盟の団体が製作を担当。さらにホームレスの人々にシェルターを提供する活動を行う非営利団体ともパートナーシップを結ぶなど、ファッションを通した社会貢献にも積極的に取り組んでいる。
関連情報
・【無料ダウンロード】marie claire style PDFマガジンをチェック!
©︎marie claire/photo: Michael Avedon(portrait)/ text: Tomoko Kawakami
リンクを
コピーしました