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装飾芸術とサヴォアフェールが融合。「ロジェ ヴィヴィエ」のドラマティックなコレクション

「ロジェ ヴィヴィエはとても希少性が高いメゾン。本当に特別なものを作るのに適した規模だからこそ、デザイナーである自分が実際に手を動かして、大量生産とは異なるクリエイションが展開できます」と語るのは、ゲラルド・フェローニ。

彼はパリが生んだ伝説のシューズブランド「ロジェ ヴィヴィエ」のクリエイティブ・ディレクターを2018年から務めている。東京で開催された2024年春夏の発表会のためにこのほど来日した。 

ロジェ ヴィヴィエ
GHERARDO FELLONI( ゲラルド・フェローニ)
イタリア・トスカーナ生まれ。「ヘルムート・ラング」でキャリアをスタートし、数々の有名ブランドのシューズ、レザーグッズ、アクセサリー部門で10年以上経験を積む。2018年、「ロジェ ヴィヴィエ」のクリエイティブ・ディレクターに就任。オフの時間には、映画を鑑賞し、オペラを歌い、庭いじりを楽しんで息抜きをする

イタリア・トスカーナの靴職人の家系に生まれたフェローニ。彼はその恵まれた環境の中で、実際に靴づくりに触れながら育つ。「靴は全体のシルエットの鍵を握るからこそ、責任は重大。私は女性が靴を履いた時のシルエットを想像しながらデザインします。また、私の場合、技術的な知識があることも強み。そのデザインが靴として機能するかどうか分かっていれば、実現不可能なことに時間を割く必要もない。職人たちと一緒に新しいアイデアを形にする工程で自分のリミットが広がっていくのも楽しい。彼らとの信頼関係はとても重要です」 

ロジェ ヴィヴィエ

そんなフェローニがリスペクトする職人たちと切磋琢磨した結果に生まれたのが今春夏の新作、アヒルのくちばしのようなつま先が特徴的な「ヴィヴ カナール」のパンプスだ。「1950年代にムッシュ ヴィヴィエが完璧な形に作り上げた靴。それを再解釈するのは大変な作業でした。シンボリックなバックルを省き、キトンヒールに。さらにつま先を四角く、少し長くするなどのアレンジを加え、伝説のデザインと現代性を調和させ、軽さを表現しました」

ロジェ ヴィヴィエ
東京・三田の綱町三井倶楽部で開催された2024年春夏の発表会は、パリで発表された舞台セットのようなドラマティックな空間を再現。空や雲を想起させるセットにフェミニンな新作が見事にマッチ
お問い合わせ先

ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン tel: 0120-957-940

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