2023年夏は特に熱い！　大注目のミュージカル3選

『ムーラン・ルージュ！ザ・ミュージカル』

トニー賞最優秀作品賞（ミュージカル部門）をはじめとする1０部門の受賞に輝いた『ムーラン・ルージュ！ザ・ミュージカル』がついに上陸した。テーマは「真実」「美しさ」「自由」、そして「愛」。ローリング・ストーンズ、エルトン・ジョン、レディー・ガガなど約70曲のポピュラーミュージックで表現される圧巻の世界観。パリのナイトクラブを舞台に、ナイトクラブ ムーラン・ルージュの花形スターであるサティーンとアメリカ人作曲家のクリスチャンの、恋を巡る物語だ。

サティーンを演じるのは望海風斗と平原綾香。クリスチャンは、井上芳雄と甲斐翔真(各役Wキャスト)。訳詞提供アーティストは、松任谷由実ほか計17名の、日本のエンターテインメントを牽引（けんいん）する顔ぶれだ。

座席につくと流れてくる音楽、豪華なセットと絢爛（けんらん）な照明の演出で、開演前からムーラン・ルージュの世界観にどっぷり浸れる。帝国劇場にて2023年8月31日（木）まで上演中。

ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』

ミュージカルの原点と言っても過言ではない『ウエスト・サイド・ストーリー』が、渋谷の東急オーブシアターで再演された。

昨年には、スティーブン・スピルバーグ監督が映画化し、アカデミー作品賞にノミネートされた作品。プエルトリコ系移民とヨーロッパ系移民との対立するグループによって引き裂かれたニューヨークのウエスト・サイドを舞台にした、人種を超えた愛の物語だ。

今回、来日キャストによる英語での上演になるため、ブロードウェイミュージカルを堪能できるチャンスとなる。2023年7月23日（日）まで東急シアターオーブにて上演された。地方公演もあり。

ミュージカル『ファントム』

作家ガストン・ルルーによって1909年に発表されたゴシック小説『オペラ座の怪人』をもとに、長年上演されている大人気ミュージカル『ファントム』。舞台は19世紀のパリ。オペラ座の地下に住み着く怪人ファントムと、彼が恋をする若き歌手クリスティーヌ・ダーエ、ファントムと同じくクリスティーヌに恋心を抱くシャンドン伯爵の間の三角関係を描く。

2019年に引き続き、主人公ファントム役は加藤和樹と城田優のWキャスト。ヒロインのクリスティーヌ・ダーエ役を真彩希帆が演じる。また、城田優はファントム役の他にフィリップ・シャンドン伯爵を演じながら、演出も務める。

大注目のキャストが集合したミュージカル『ファントム』は、7月から9月にかけて、大阪・東京で上演される。

text: Saaya Hirade