羽田美智子さんと考える「今、私たちにできること」

チャリティは、主催者側も大きな愛に包まれる

「Gift Of love」は、「愛は行動」を掲げ、社会的支援を必要とする子どもたちや女性たちへ心を寄せる、年に一度のクリスマスチャリティイベントだ。会場となったのは、ファッションとウェルフェア（福祉）の懸け橋を目指すセレクトショップ「シンゾーン」のプレスルーム。創業から同ショップが展開し、定評を得ているデニムのインディゴの「藍」を「愛」と見立て、羽田美智子さんと同社代表取締役の染谷裕之氏によるトークセッションや、スタイリスト・古牧ゆかりさんによるデニムのスタイリング講座のほか、ファッションを中心とした女性のためのプログラムを展開した。

「ファッションは人々を幸せにする力があります。美しさ、楽しさ、そして喜び。その力を用いて、社会的支援を必要とする子どもたちや女性たちを支えるために私たちは集まりました。やむことのない暴力や支配に脅かされる人がいる今、深く強い愛を持って行動する。新しいソーシャルファッションとして私たちと共にステートメントとしましょう! 」と来場者にメッセージを寄せたのは、本イベントを主催したカウリ・ホリスティック・ヒーリングの濱美奈子さんだ。親友である羽田美智子さんと共愛のサークルを広げることを命題に、2018年からチャリティ活動を続けてきたという。

羽田さん「チャリティイベントのきっかけは、濱さんが『社会に対するギフトとして大きな愛のサークルを作りたい』と提案してくれたことから。当初は受け身で聞いていたのですが、実際にアクションを起こしてみたら、結果的に愛を与える側である主催側の私たち自身も愛に包まれました。コロナが明けた今年はテーマを何にしようと考えていましたが、女性たちが外に出ていく時に自分を表現し、身を守るのがファッション。同時に女性が無条件にイキイキするのもファッションであることから、ファッションにフォーカスすることに」

一方、子どもの頃からチャリティが身近にあったという濱さん。アロマセラピスト、自然療法士、占星術家としてカウリ・ホリスティック・ヒーリングを主宰しているが、かつてイギリスでアロマセラピーと自然療法を学んだ際に「弱者のために行動する喜びは、健常者に向けたそれより、ものすごく喜びが大きいよ」と言われた。また、後にニュージーランドで学んだフラワーエッセンスの先生や、現地で出会ったシャーマンらにもらった「セラピーは、もっとクリエイティブで自由で弱者を助けるもの」「互いが人を助け合う、アロハ（マオリ語で無条件の愛という意味）が大切」という言葉に背中を押された。

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