児童養護施設などの子どもにギフトを贈る「tetoteサンタプロジェクト」

児童養護施設や経済的支援の必要な家庭の子ども一人ひとりにクリスマスギフトを届ける、tetote(テトテ)のサンタプロジェクトをご存知だろうか? 誰かのサンタになる——そんな新しい支援のかたちを紹介する。
児童養護施設や経済的支援の必要な家庭の子ども一人ひとりにクリスマスギフトを届ける、tetote(テトテ)のサンタプロジェクトをご存知だろうか? 誰かのサンタになる——そんな新しい支援のかたちを紹介する。
tetoteサンタプロジェクトは、“クリスマスプレゼントを全ての子どもに平等に届けたい”という思いからスタートした有志のコミュニティ「tetote(テトテ)」による活動だ。今年で5年目となるプロジェクトを始めたのは、2児の母であり、H&MジャパンのPRとして働く室井麻希さん。
2019年冬、室井さんがある児童養護施設に住む36名の子どもたちに、36名のサンタをマッチングしたことから翌年「tetote」を発足。以来、毎年クリスマスが近づくこの時期に、児童養護施設で暮らす子どもたちや、貧困家庭支援NPO及び非営利団体を通して、子どもたちがサンタにお願いしたプレゼントをこっそり枕元へ届けるというプロジェクトを実施している。
tetoteの発起人で、現在も会の中心メンバーである室井さんに、発足のきっかけを教えてもらった。
「児童養護施設と言っても様々で、クリスマスプレゼントが来る施設、来ない施設、クリスマスプレゼントは来るけれど子どもが希望しているものではないこともある、という現実を知りました。
クリスマスの時期になると、インスタグラムに溢れるツリーの下のたくさんのプレゼント。その状況と、私が聞いた施設の状況とのギャップを知った時、どうにかしてそのギャップを埋められないかと考えついたのが、このサンタプロジェクトです。いくつかの施設にメールをし、茅ヶ崎の『子どもの園』という施設の先生が『是非やりましょう!』とお返事をくださり、その年に36名の子どもたちとこのプロジェクトをスタートしました」(室井さん)
ポイントは、子どもが“本当に欲しい”プレゼントを贈るということ。そこには室井さんをはじめ、tetoteチームの「クリスマスの日の朝、子どもたちに自分のためのプレゼントの箱を開けてほしい」という強い願いがある。
そこで、tetoteと共にこのプロジェクトに取り組む施設側が、子どもたちに希望するプレゼントをヒアリングし、そのリストをもとにtetoteの「拠点サンタ」が賛同するサンタと施設の子どもをマッチング。それぞれの子どもたちが欲しいものを、クリスマス前日までに施設に届けている。
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【妹たちへ】自分を愛すると「今」をより良く生きられる 山川亜希子
tetote インスタグラム
https://www.instagram.com/tetote_japan/
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