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世界で一番長い美術館! ストックホルムの地下鉄アートがすごい

全長110キロにも及ぶ「世界一長い美術館」とは、ストックホルムの地下鉄に広がるパブリックアートのこと。石灰質の岩盤をくりぬいてつくられた約100駅の天井や壁に、150人以上ものアーティストによる独創的なアートが展示されている。

ストックホルム地下鉄

“北のベニス”とも称される美しく歴史のある街、ストックホルム。そのストックホルムは、地下にも唯一無二な空間が広がっているのをご存知? それは、“世界で一番長い美術館”とも言われる市内を結ぶ地下鉄のパブリックアート。中央駅T-セントラーレンを起点に赤(ローダ線)、青(ブロー線)、緑(グローナ線)の3つのラインでストックホルム市内を結ぶ約100駅を、約150人のアーティストによってすべての駅にそれぞれのテーマで、絵画やモザイク、彫刻、レリーフなどの作品を施し、無料展示しているのだ。

特に1975年のT-セントラーレン駅(T-Centralen)のオープンと共にできたブロー線の駅は、地下を掘ったあとの状態をそのまま生かしたアート空間となっていて、古代の彫刻なども見られるクングストレードゴーデン(Kungsträdgården)駅や、赤い洞窟のようなソルナ・セントラム(Solna Centrum)駅などには、ダイナミックで異次元の世界に入り込んだような没入感が楽しめる作品が多い。エスカレーターでゆっくりとホームに降りていくと、床のモザイクや壁から、天井へと広がっていく絵画などが徐々に目に飛び込んでくる地下鉄アート。雪が降る極寒の冬や雨の日などは、美しい街並み散策の代わりに、地下に潜ってアートハンティングはいかが?

T-セントラーレン駅(T-Centralen)

ストックホルムの地下鉄

ストックホルム地下鉄の全線が停車する中央駅でもあるT-セントラーレン駅。そのブロー線のプラットホームには、むき出しの岩肌に花や葉のモチーフが描かれた、青い洞窟のようなパブリックアートが広がる。ここは、地下鉄アート発祥の駅で、芸術家のPer Olof Ultvedt氏による、スウェーデンの国旗にもあるブルーを基調にしたつたの葉のような絵が描かれている。他の駅に比べて利用者も多い駅だからこそ、日頃のストレスから少しでも解放されるようにと、心が落ち着く青と白でまとめられているそう。

ストックホルム地下鉄

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